アパートに帰ったら、
「幸福をよぶ四つ葉のクローバー」が枯れていた。
友人が私の未来を想って、譲ってくれたものだったのに。
私は、今までどれだけの好意を無駄にしてきたんだろう。
急に泣きたくなった。
実家にいても、
誰から何を言われても、
何も感じなかったのに。
無性に叫びたくなった。
仙台の町並みをガラス越しにみて、
「私には頼るべき仲間がいない」と思った。
初めて一人だと思った。
何が悲しいのか分からない。
そりゃあ、生きていれば心配事のひとつやふたつはある。
だけど悩んでいる訳ではない。
今すべきことも分かっている。
なのに。
気付いたら、泣いていた。
音楽の力と
久々のタバコの力を借りて。
ようやく泣けた…と思った。
「弱さは人を駄目にする」
何かで読んだセリフ。
今なら、
タバコや酒や異性の体やドラッグにすがる人の気持ちも分かる気がする。
もちろん、法を犯すことは許されないこと。
だけど、そんな倫理感も打ち消すぐらいに、弱さは人の心を喰らうのだと思った。
私には音楽があってよかった。
音を聴ける体があってよかった。
心底、そう思った。
私は明日を愛せるだろうか。
笑っても、泣いても、時間は平等なのだ。
明日が必ずくるとは限らない。
だから、私は精一杯生きたい。
…そんな当たり前のことを、忘れてはいけないんだ。
今は浮上の仕方が分からない。
分からないなら、分かるまで水面下でもがいてもいいか。
水面下からみる空は、世界は、
きっとキラキラと輝き、広く、美しい。
明日、何も予定を入れないで良かった。
空を見上げる時間が出来た。
救いはクローバーに新しい芽があったこと。
友人からのメールを温かく感じられたこと。
きっと、大丈夫。