4年前、
「次回のオリンピックこそ現地に赴いて、イギリスのおねえさんと記念写真を撮るぞーー!」
と、威勢良く宣言したにもかかわらず、動機に問題があったようで、夢叶わず……。
あっと言う間にロンドンオリンピックが終わってしまい、普段はさほどスポーツを観戦しない江口も、ちょっぴり寂しい今日この頃。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
イギリスというと真っ先に思い浮かべるのが、英国王室御用達のスマイソン。
もうずいぶん昔、
まだインターネットでお買い物など思いつきもしなかった頃に、
スマイソンのシステム手帳を入手したことがあるのですが、翌年のリフィルが手に入らず、
引っ越しの際、実家に置いてきて行方不明にorz
現在は……、
「スマイソンは、システム手帳のリフィルより綴じ手帳の方が紙が薄いよ!」
…と聞いて購入した、パナマダイアリーと、
ちょうどモレスキンのスクエアードポケットを書き終わったので、
記念になればと注文したこちら!
オリンピック開催中のロンドンから、空を飛んでやって来た、メダルのリボンと同じパープルの横罫ノートがあります。
タイトル付きのパナマノートです。
ほぼ意味はわかったものの、英語に全く自信が持てない江口。i Handy翻訳機で確かめてみました。
なぜ「……カム」(*`ロ´ノ)ノ
さて、このスマイソン。
表紙が革製で、天地と小口に箔が施されていることも魅力のひとつですが、
なんといってもこの水色のフェザーウェイトペーパーが秀逸。
眼に優しいといえばクリーム紙を思い浮かべますが、
スマイソンの水色の紙は独特な落ち着きと上品さを持った色で、
眼に優しいだけでなく、背筋がピンと伸びるような印象を受けます。
モレスキンと色を比較してみると、こんな感じです。
写真より、もう少し薄い水色です。
薄くて軽い紙なのに、万年筆のインクをちゃんと受けとめてくれます。
普段はあまり意識しませんが、紙に透かしが入っていたりもします。
フェザーウェイトペーパーは50g/㎡。ほぼ日手帳に使われている手帳用トモエリバー52g/㎡より薄くて軽い紙です。
(ちなみに一般的なコピー用紙は64g/㎡ということです。)
この1㎡で2gの違いは触っただけではよくわかりませんでした。
触った感じでは、厚みよりむしろ紙の質感の違いを感じました。
どちらも表面は滑らかですが、ほぼ日手帳の方は柔らかく、手に吸い付くような感じ。
「舟を編む」(三浦しをん著、光文社刊)で書かれているところの、辞書に使われる紙の「ぬめり感」があります。
スマイソンの方は、パリッと張りがある紙です。これだけ薄くてパリパリしているのに、インクをのせた後も気持ちのいい「まとまり具合」を保っているところがさすがです。
スマイソンの紙とほぼ日手帳の紙の表も裏も、万年筆で文字を記入した後で比較すると、何も書かれていない状態の時より質感の違いが顕著です。
ほぼ日手帳は、筆記前も後も、紙の柔らかさに変化はなく、
ページをめくる時は、ふわりとしていますが、
スマイソンは筆記後にページをめくるとパリパリという独特な音がしました。
表紙の革の手触りと紙のパリパリ感が、スマイソンのおもしろさのひとつと言えそうです。
どちらも万年筆インクの裏抜けや滲みはありませんでした。
裏写りは、ほぼ日手帳よりスマイソンの方が目立たない感じがします。
これは、万年筆の青系のインク色と、スマイソンの紙の色が関係しているのかもしれません。
こちらがほぼ日手帳WEEKS。
こちらがスマイソンです。
インクの乾く速度はスマイソンの方が速く、
アウロラFでエルバン ムーンシャドウのインクをのせた時も、
パイロット キャップレスデシモFで色彩雫「紫陽花」をのせた時も、
スマイソンの方が数秒速く乾きました。
インクをのせた後の紙の波打ち具合いは、若干スマイソンの方が波打つ感じがしましたが、乾くとほとんど同じくらいでした。
(今回は細字での使用感です。)
どちらも薄い紙なので、ボールペンで書くと紙がデコボコしますが、時間が経つとスマイソンの方が若干デコボコが落ち着く傾向にあります。
こちらが、ほぼ日手帳のボールペン筆記裏面、
こちらがスマイソンです。
この他にも、万年筆に向いている紙のもので、使ってみたいと思うのは、
満寿屋さんのクリーム紙を使用したクィールノート。こちらはg表示が見つかりませんでしたが、かなり薄い紙のようで、万年筆のインクの色によっては、裏写りすると説明書きがありました。
(画像はアサヒヤ紙文具店さんからお借りしました。)
アサヒヤ紙文具店 クイールノート
そして、モレスキンよりも万年筆インクが裏抜けしないと聞いたロディアのウェブノートブック。(画像はクオバディスのホームページからお借りしました。)
こちらは90g/㎡とかなり厚め。モレスキンよりも厚い紙ということです。
サイズはA6、A5、A4があり、イタリア製の合皮ハードカバーで、紙はアイボリーペーパー。モレスキンのようなゴムバンドと拡張ポケットが付いています。
ロディアウェブノートブック
この記事を編集している間に、
このロディアウェブノートブックを注文されたPASSATさんのブログ更新情報が飛び込んできました!!
今後の記事も楽しみです♪♪
実は、PASSATさんのブログを拝見して、スマイソンのタイトル付きノートを知りました。
品質のいい文具を楽しんでいらっしゃるPASSATさんは、トラベラーズノートユーザーさんでもあります。
お仕事では、能率手帳ゴールドをお使いになられています。
手帳やノート、万年筆など、興味深い話題がたくさんの、素敵なブログなのです。
毎回、更新を楽しみにしているPASSATさんのブログはこちらです‼
PASSATさんのブログ
文具以外の記事も素敵ですよ~(*´∇`*)
今回、紙の薄さが比較的似ていて、万年筆のインクが裏抜けしない紙ということで、ほぼ日手帳とスマイソンを比較してみましたが、
どちらも魅力的で優秀な紙でした。
ほぼ日手帳でも、WEEKSに使われているクリーム色のトモエリバーで、表紙がしっかりした素材のノートを出して欲しいなと思うのです。
WEEKSと同じサイズで作ってくれたら、セットで使えて便利だなと思います。
モレスキンやスマイソンは、使い終わると1冊の本のようになり、
繰り返し見返しても壊れたり、破れたりしないので、安心して使えます。
手帳もノートも、後から読み返すことが楽しみのひとつで、
思いがけず有益な情報が掘り出されることもあるものです。
そんな使い方に適していて、できれば万年筆を安心して使え、薄くて軽い紙でページ数が200ページくらいあると嬉しいのです。
万年筆での筆記を前提にすると、
スマイソンのパナマノート(256ページ)が最適なのですが、すぐに補充でき、もう少しお手ごろ価格だとありがたいなぁと思うのです。(スマイソンでは年末にセールがあって、円高の影響もあり、定価の半額ほどで購入できるようです。)
もうひとつ、気になっているノートは、
分度器.comさんで販売されているリスシオワン。
万年筆コレクターRinaちゃんのオススメで、使ってみたいのですが、表紙は普通のノートブック。
こちらはスケジュール帳もあります。
別売りで、ル・ボナーの革カバーがありました。
サイズが同じクォバディスのカバーも使えるということで、15.8cm×15.8cmの正方形です。
(画像は分度器.comさんからお借りしました。)
分度器.com リスシオワン
ところで、
スマイソンのパナマノートは、モレスキンのポケットサイズと同じ9cm×14cmとの表示でしたが、
実際は、表紙サイズが8.8cm×14cm、用紙サイズはこれより横幅が3mmほど狭いサイズでした。
厚みはほぼ同じで、モレスキンは192ページ。スマイソンは先ほどご紹介したとおり256ページです。
思いついたことや、ふと耳にした気になる言葉を書き留めたり、言葉で表現し難いと思うことをあえて言葉にしてみたり、
頭や心でもやもやしていることを書き出してみたり、
誰かに見せようと思って書いているわけではないけれど、
そんな文字の集積が、
私がいなくなった後も、誰かの役に立つことがあるかもしれなくて……。
全くそんなことはなく、捨てられてしまったとしても、
それはそれで潔くていいかなと思ってみたりする、自分だけのノート。
いつでも書けるようにポケットサイズがいいなぁと思うのでありました。
「ね~お腹すいたぁ~」
あああ、そんなところに入り込んで……。
あああ、おとーさんも拾い食いはやめてください‼
……えーっと、パスタあったかな?
どんなに文字を書き連ねても、誰の役にも立ちそうにない江口家でありました。
CATASTERSの猫さんたちと、家庭の主婦には、お盆休みなどないのであります。
いないふりなんて、どうかな……。
明日はいよいよ、
ほぼ日手帳2013ラインナップの発表ですね‼11時からのUstream、期待しております。
「次回のオリンピックこそ現地に赴いて、イギリスのおねえさんと記念写真を撮るぞーー!」
と、威勢良く宣言したにもかかわらず、動機に問題があったようで、夢叶わず……。
あっと言う間にロンドンオリンピックが終わってしまい、普段はさほどスポーツを観戦しない江口も、ちょっぴり寂しい今日この頃。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
イギリスというと真っ先に思い浮かべるのが、英国王室御用達のスマイソン。
もうずいぶん昔、
まだインターネットでお買い物など思いつきもしなかった頃に、
スマイソンのシステム手帳を入手したことがあるのですが、翌年のリフィルが手に入らず、
引っ越しの際、実家に置いてきて行方不明にorz
現在は……、
「スマイソンは、システム手帳のリフィルより綴じ手帳の方が紙が薄いよ!」
…と聞いて購入した、パナマダイアリーと、
ちょうどモレスキンのスクエアードポケットを書き終わったので、
記念になればと注文したこちら!
オリンピック開催中のロンドンから、空を飛んでやって来た、メダルのリボンと同じパープルの横罫ノートがあります。
タイトル付きのパナマノートです。
ほぼ意味はわかったものの、英語に全く自信が持てない江口。i Handy翻訳機で確かめてみました。
なぜ「……カム」(*`ロ´ノ)ノ
さて、このスマイソン。
表紙が革製で、天地と小口に箔が施されていることも魅力のひとつですが、
なんといってもこの水色のフェザーウェイトペーパーが秀逸。
眼に優しいといえばクリーム紙を思い浮かべますが、
スマイソンの水色の紙は独特な落ち着きと上品さを持った色で、
眼に優しいだけでなく、背筋がピンと伸びるような印象を受けます。
モレスキンと色を比較してみると、こんな感じです。
写真より、もう少し薄い水色です。
薄くて軽い紙なのに、万年筆のインクをちゃんと受けとめてくれます。
普段はあまり意識しませんが、紙に透かしが入っていたりもします。
フェザーウェイトペーパーは50g/㎡。ほぼ日手帳に使われている手帳用トモエリバー52g/㎡より薄くて軽い紙です。
(ちなみに一般的なコピー用紙は64g/㎡ということです。)
この1㎡で2gの違いは触っただけではよくわかりませんでした。
触った感じでは、厚みよりむしろ紙の質感の違いを感じました。
どちらも表面は滑らかですが、ほぼ日手帳の方は柔らかく、手に吸い付くような感じ。
「舟を編む」(三浦しをん著、光文社刊)で書かれているところの、辞書に使われる紙の「ぬめり感」があります。
スマイソンの方は、パリッと張りがある紙です。これだけ薄くてパリパリしているのに、インクをのせた後も気持ちのいい「まとまり具合」を保っているところがさすがです。
スマイソンの紙とほぼ日手帳の紙の表も裏も、万年筆で文字を記入した後で比較すると、何も書かれていない状態の時より質感の違いが顕著です。
ほぼ日手帳は、筆記前も後も、紙の柔らかさに変化はなく、
ページをめくる時は、ふわりとしていますが、
スマイソンは筆記後にページをめくるとパリパリという独特な音がしました。
表紙の革の手触りと紙のパリパリ感が、スマイソンのおもしろさのひとつと言えそうです。
どちらも万年筆インクの裏抜けや滲みはありませんでした。
裏写りは、ほぼ日手帳よりスマイソンの方が目立たない感じがします。
これは、万年筆の青系のインク色と、スマイソンの紙の色が関係しているのかもしれません。
こちらがほぼ日手帳WEEKS。
こちらがスマイソンです。
インクの乾く速度はスマイソンの方が速く、
アウロラFでエルバン ムーンシャドウのインクをのせた時も、
パイロット キャップレスデシモFで色彩雫「紫陽花」をのせた時も、
スマイソンの方が数秒速く乾きました。
インクをのせた後の紙の波打ち具合いは、若干スマイソンの方が波打つ感じがしましたが、乾くとほとんど同じくらいでした。
(今回は細字での使用感です。)
どちらも薄い紙なので、ボールペンで書くと紙がデコボコしますが、時間が経つとスマイソンの方が若干デコボコが落ち着く傾向にあります。
こちらが、ほぼ日手帳のボールペン筆記裏面、
こちらがスマイソンです。
この他にも、万年筆に向いている紙のもので、使ってみたいと思うのは、
満寿屋さんのクリーム紙を使用したクィールノート。こちらはg表示が見つかりませんでしたが、かなり薄い紙のようで、万年筆のインクの色によっては、裏写りすると説明書きがありました。
(画像はアサヒヤ紙文具店さんからお借りしました。)
アサヒヤ紙文具店 クイールノート
そして、モレスキンよりも万年筆インクが裏抜けしないと聞いたロディアのウェブノートブック。(画像はクオバディスのホームページからお借りしました。)
こちらは90g/㎡とかなり厚め。モレスキンよりも厚い紙ということです。
サイズはA6、A5、A4があり、イタリア製の合皮ハードカバーで、紙はアイボリーペーパー。モレスキンのようなゴムバンドと拡張ポケットが付いています。
ロディアウェブノートブック
この記事を編集している間に、
このロディアウェブノートブックを注文されたPASSATさんのブログ更新情報が飛び込んできました!!
今後の記事も楽しみです♪♪
実は、PASSATさんのブログを拝見して、スマイソンのタイトル付きノートを知りました。
品質のいい文具を楽しんでいらっしゃるPASSATさんは、トラベラーズノートユーザーさんでもあります。
お仕事では、能率手帳ゴールドをお使いになられています。
手帳やノート、万年筆など、興味深い話題がたくさんの、素敵なブログなのです。
毎回、更新を楽しみにしているPASSATさんのブログはこちらです‼
PASSATさんのブログ
文具以外の記事も素敵ですよ~(*´∇`*)
今回、紙の薄さが比較的似ていて、万年筆のインクが裏抜けしない紙ということで、ほぼ日手帳とスマイソンを比較してみましたが、
どちらも魅力的で優秀な紙でした。
ほぼ日手帳でも、WEEKSに使われているクリーム色のトモエリバーで、表紙がしっかりした素材のノートを出して欲しいなと思うのです。
WEEKSと同じサイズで作ってくれたら、セットで使えて便利だなと思います。
モレスキンやスマイソンは、使い終わると1冊の本のようになり、
繰り返し見返しても壊れたり、破れたりしないので、安心して使えます。
手帳もノートも、後から読み返すことが楽しみのひとつで、
思いがけず有益な情報が掘り出されることもあるものです。
そんな使い方に適していて、できれば万年筆を安心して使え、薄くて軽い紙でページ数が200ページくらいあると嬉しいのです。
万年筆での筆記を前提にすると、
スマイソンのパナマノート(256ページ)が最適なのですが、すぐに補充でき、もう少しお手ごろ価格だとありがたいなぁと思うのです。(スマイソンでは年末にセールがあって、円高の影響もあり、定価の半額ほどで購入できるようです。)
もうひとつ、気になっているノートは、
分度器.comさんで販売されているリスシオワン。
万年筆コレクターRinaちゃんのオススメで、使ってみたいのですが、表紙は普通のノートブック。
こちらはスケジュール帳もあります。
別売りで、ル・ボナーの革カバーがありました。
サイズが同じクォバディスのカバーも使えるということで、15.8cm×15.8cmの正方形です。
(画像は分度器.comさんからお借りしました。)
分度器.com リスシオワン
ところで、
スマイソンのパナマノートは、モレスキンのポケットサイズと同じ9cm×14cmとの表示でしたが、
実際は、表紙サイズが8.8cm×14cm、用紙サイズはこれより横幅が3mmほど狭いサイズでした。
厚みはほぼ同じで、モレスキンは192ページ。スマイソンは先ほどご紹介したとおり256ページです。
思いついたことや、ふと耳にした気になる言葉を書き留めたり、言葉で表現し難いと思うことをあえて言葉にしてみたり、
頭や心でもやもやしていることを書き出してみたり、
誰かに見せようと思って書いているわけではないけれど、
そんな文字の集積が、
私がいなくなった後も、誰かの役に立つことがあるかもしれなくて……。
全くそんなことはなく、捨てられてしまったとしても、
それはそれで潔くていいかなと思ってみたりする、自分だけのノート。
いつでも書けるようにポケットサイズがいいなぁと思うのでありました。
「ね~お腹すいたぁ~」
あああ、そんなところに入り込んで……。
あああ、おとーさんも拾い食いはやめてください‼
……えーっと、パスタあったかな?
どんなに文字を書き連ねても、誰の役にも立ちそうにない江口家でありました。
CATASTERSの猫さんたちと、家庭の主婦には、お盆休みなどないのであります。
いないふりなんて、どうかな……。
明日はいよいよ、
ほぼ日手帳2013ラインナップの発表ですね‼11時からのUstream、期待しております。