内緒で購入したものに限って、
時間指定したにもかかわらず、
家族がいる時間に届いたりしませんか?

しかも、代金引換便で…。

「○○○○円になります‼」と、元気に言い放つ宅急便さんを前に、
何と言い訳しようかと、思考が高速回転して、クラクラしてしまったりします。

今回は、
「今年は例年になく寒いから、暖かそうなものに目がいくなぁ…歳のせいかな!」
という言い訳をしてみましたが、
家族の反応は微妙でしたので、お勧めできません。

暖かそうな何を購入したのか。

また、
万年筆のボトルインクなんです。

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暖かそうな色ですよね。(←同意してくださる方、大募集‼)


こちらは、プラチナ萬年筆の顔料インク「ブランセピア」です。

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まるでミルクチョコレートを溶かしたみたいに見えます。

丸みのあるボトルに、クラシックな感じのラベルが素敵です。

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ラミーサファリ(ペン先EF)に入れて、モレスキンに書いてみました。

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ボトルでの見た目より、文字は淡く優しい色合いで、
ミルクたっぷりのココアのようでもあります。

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モレスキンのクリーム紙とよく合って、古文書のような雰囲気です。

裏抜けすることなく、気持ちよく書けました。
筆記後の乾きも早く、年賀状の宛名を縦書きにしても、手で擦って汚れるトラブルはありませんでした。

淡い色のためか、インクの濃淡がはっきり出て、
万年筆で書いた文字の面白さが引き立ちます。
ペン先が太ければ、もっとはっきりするのではないでしょうか。

トラベラーズノートにも書いてみました。

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真っ白な紙では、レトロっぽさより可愛らしい印象が強いように思いました。

プラチナの顔料インクは、
ブラックとブルーが先に発売され、2010年の春に新色として、「ブランセピア」と、「ローズレッド」が発売になりました。

こちらがローズレッドです。

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ボトルで見ると不透明で濃い色に見えますが、
紙に書くと、ブランセピアと同じように淡く上品な色になるということです。

顔料インクですので、耐光性、耐水性に優れ、
長期保存したい場合に向いています。

また、葉書に使用してもインクが流れたり、消えたりしないので、
安心して投函できます。

以前にも顔料インクについて少し触れましたが、水に溶けない性質のため、
万年筆の中で乾いてしまうと、詰まったまま取れなくなってしまいます。

このようなトラブルを避けるためには、日常的に使用することと、
しばらく使わない場合は、インクが乾いてしまう前に水洗いをするといいということが、プラチナ萬年筆のホームページにも記載されていました。

また、プラチナからインククリーナーキットが販売されていて、インク詰まりを解消してくれます。

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インク洗浄液を水かぬるま湯に溶かして、水洗いを済ませたペン先首軸を一昼夜浸け置きします。
万一の時の強い味方です。

こうして、いくつか万年筆のインクを試してみると、
クリーム色の紙に書いた時の文字の表情が柔らかく、味わいが増すように思いました。

トラベラーズノートにも、MDノートのクリーム紙と同じ紙で、
リフィルを作っていただけたら、
真っ白なリフィルと用途を分けることができて、
きっと楽しいに違いありません。

万年筆のボトルインクが増えてくると、
次に欲しくなるのは、ガラスペンかもしれません。

ガラスペンについてはまた後日、お話したいと思っていますが、
今欲しいのはこちらのガラスペンです。
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佐瀬工業所さんのセル軸セット。

太字、中字、細字のペン先が付いていて、付け替えることができます。

でも、もう販売していないのでしょうか。どこにも見つかりませんでした。

情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ご一報いただけると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。

ガラスペンを購入する際には、
今度こそ、確実に受ける言い訳を考えておこうと思います。