2011年に創業80周年を迎えたアサヒ屋紙文具店さんは、
万年筆で書くための紙にこだわった品揃えのお店です。
このアサヒ屋紙文具店さんから、万年筆派にオススメのノートが、今年発売になりました。

それが、このクイールノートです。

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このノートの最大の特徴は、満寿屋さん特漉きの原稿用紙と同じクリーム紙で作られていることです。

満寿屋さんの原稿用紙は、万年筆で書かれることを前提に作られているもので、
作家さんなど、プロの方々に愛用されてきたことで有名です。

万年筆で書くための紙ですから、インクの滲みや裏抜けに強く、
適度な吸収スピードで、筆記線幅がペンポイントに忠実で、インクの濃淡が楽しめるそうです。

また、フールス紙よりも柔らかくマットな質感なので、万年筆が滑り過ぎず、適度な筆記感が楽しめるということです。

また、どのメーカーのインクでも対応できるということです。

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この他にも、4枚ずつ15束を連結した糸綴り製本で、どのページもパタンと開くこと、
補強のための背固めに柔軟性の高い新素材の糊を使用し、
背表紙に芯材を入れず、開き方に応じて追随すること、

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なども、
開きやすさにこだわった点として挙げられます。


ノート全体のサイズは、縦155mm、横111mm、厚さ15.5mm。
中のノートのサイズはA6サイズ(文庫本サイズ)です。

モレスキンのポケットサイズより全体にひとまわり大きい感じです。

ハードカバーで、表紙の厚みが3mmあり、頑丈な作りです。

ページ数は240ページ。

シックなダークグリーンの方眼が淡く入っています。

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そして、ノートを閉じるバンドと、栞紐が付いています。

表紙の材質はブラックとボルドーが辞書などに使用されるビニールクロスで傷に強く、半光沢の絹目で高級感があります。

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麻と名付けられているこちらは、
色名が麻。素材はざっくりしたリネンです。ナチュラルなイメージですね。

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アサヒ屋紙文具店さんのロゴにもなっている羽根ペンの型押しがお洒落です。
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ひとつ気になるのは、インクの裏抜けには強いけれど、紙が薄いために裏から見ると文字が多少透けて見えるという点です。

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これがどの程度なのかは、使ってみないとわからないところで、
気になる方もあるかもしれません。

「クリーム色の、万年筆で書くための紙。」

この言葉にググっと引き寄せられてしまいます。

これでA5サイズに近い大きさのものがあったら…と、思わずにはいられません。

お値段は高価ですが、試してみたいノートです。

画像はアサヒ屋紙文具店さんのホームページからお借りしました。

もうお使いの方がいらっしゃいましたら、ぜひ感想をお聞かせください。

よろしくお願いします。