翔太(30代前半・男性):カフェ「梅雨の終わり」で働く。過去の夢を諦め、日々を惰性で過ごしている
美咲(30代・女性):カフェの常連客。明るく振る舞うが、実は自分自身も迷いを抱えている。
玲奈(30代・女性):翔太の昔の恋人。かつての夢や過去を知る存在で、翔太の停滞を見過ごせない。
「ひまわりの咲くころに」
あらすじ
翔太は大学時代、自分の喫茶店を持つのが夢だった。そして28歳で自分の店を持つ。しかし最近は、客の入りも悪く、カフェ「梅雨の終わり」を閉店しようか考えていた。美咲は翔太の出すコーヒーの味が好きで、数少ない常連客である。その美咲に言われてしまう「オープンの時は活気があったし、マスターもそんな暗い顔してなかった」と。びっくりする翔太、美咲と話し合いになる。その時、玲奈が喫茶店に入ってくる。しかし2人は気が付かづに話し合いをしていた。急に玲奈が大声を出す「こんにちは!」、慌てる翔太と美咲。最初玲奈はこの2人が恋人だと思っていた。しかし、話を聞いてみるとそうではないらしい。玲奈が「まったく、昔の恋人に一言も相談しないでカフェを開けたと思ったら…、でも素敵な場所じゃない・探したんだぞ」と、で、翔太と美咲の話を聞いて玲奈はこの店をつぶすのはまだ早い。なんで翔太は夢を終わらせようとするの?と、翔太は「現実を見ただけだよ。」と、口論になる翔太と玲奈、美咲がその時声を出した「一人で…じゃなくて、二人なら夢に近づくために支えられるんじゃないですか? また、やり直せないんですかお二人は」と。絶句する翔太と玲奈「こいつと?」「私が?」と二人、しかし美咲の説得に、だんだんと自分(たち)のやりたい事が明確になっていく。不思議がる翔太、何故美咲がそこまで自分たちに肩入れするのだろうかと。美咲は答えた「私イラストレーターになりたいんです、でも今の仕事が忙しくて、自分に言い訳してました。だから、お二人とも自分に言い訳するのはやめてほしいんです。私もがんばります」と、常連客の心の内を聞けずにいた翔太は、恐縮する。そして、玲奈に聞く「俺たち、本当にもう一回夢を追う事が出来るのかな?」。美咲は翔太に聞く「なんで、お店こんな変な名前なの」と、翔太は「紫陽花って綺麗だろ?色んな色もあるし、なんか、そんな紫陽花のような個性のあるお店にしたかった」と、玲奈は言う「難しく考えちゃって、じゃぁ、今日からお店の名前変えるよ【向日葵の咲くころに】梅雨は終わるんだから、向日葵の季節でしょ!ね」、「そうだね」と翔太。そして、微笑み合う3人たち。
~fin~