今年の夏は、お盆前の連休に子供達とBBQを楽しんだ。
すごく楽しかった。でも、いつもと違って今年は自分たちで準備しなくてもできるBBQ。
仕方ないよね。この状況だからいつものように全て自分たちで準備するのは諦めるしかなかった。
BBQが終わり、私は彼女を実家に置いて自宅に帰った。
それは仕事があるからだ。まぁ当たり前のことだけど彼女や子供を置いて戻るのは少し気持ちが寂しかった。
けれど私が働くのをやめてしまうと家族が生活できなくなる。それは困る。
翌日いつもと変わらず仕事に行く。
彼女の調子が気になり朝の移動中にLINEを送る。
いつもと変わらない。
14時を過ぎた頃に少し休憩となり、彼女にLINEを送ってみる。
既読にならない。まぁ忙しいのかなと思い待ってみることにした。
夜になっても返信はない。今日はどうしたんどうろと少し心配するも実家にいるので安心はしていた。
夜、あまり見慣れない電話番号から電話がかかってきた。
彼女のお母さんだ。
「ちょっとまずいことになった」
「ん?私は少しその雰囲気に違和感を感じたが冷静に話を聞いた」
彼女が薬を大量に飲み過ぎたようだ。
以前に心療内科に行ったときに処方された薬で、
薬は飲んでおらず大量に余っていた。
それを一気に飲み込んでしまったようだ。正気の沙汰ではない。
一体、彼女のみに何が起こったのだろう。
意識不明。彼女のお母さんは少し外出していたようで、
帰ったら予想外の状況になりすぐに救急車を呼んだようだ。
私は一瞬もう会えなくなってしまうのではと冷や汗をかいた。
すぐに会社に電話をして翌日の休みをもらい彼女に会いに行く段取りをとった。
「神様。お願いだから生きていて」と願って布団の中に入るもなかなか落ち着かない。
こんな経験は初めて。早く彼女にあって元気な笑顔を見たいと心から思った。