リガーレ・カイロプラクティック横浜のブログ -19ページ目

こんにちは、佐々木です。
今年は秋が早く来てくれて助かりますね。
前回に引き続き、こむら返りの生理学的な背景についてお届けします。

こむら返りはなぜ起こるのか?2


クランプの起こっている筋肉と反対側にある筋肉を収縮させることでクランプの抑制がかかることも知られており(相反抑制)、また、脊髄反射の経路の興奮性がクランプ中に高くなることもわかっています。
つまり脊髄(背骨の中)の中枢神経の興奮性が関わっている可能性があるのではないかとされています。



一方、神経を遮断した状態で、遮断部より先端側の運動神経への電気刺激でもクランプを作ることが可能であり、末端の神経の異常興奮がメカニズムに関わっているのではないかという報告もあります。特に末梢神経に軽微な障害がある場合などは、筋肉への些細な運動の命令が大きな筋収縮を起こす場合があります。



筋膜の痛みがこむら返りの発生に関わっている可能性を示した研究もあり、末梢からの痛覚刺激が中枢の運動ニューロンの興奮性を変化させている可能性もあると思われます。



おそらくこれらの中枢性、末梢性の両者の神経的メカニズムがクランプの発生に関わっているだろうということは言われていますが、それぞれがどの程度関連しているのかははっきりとは分かっていません。



こむら返りに対するカイロプラクティックの効果に関する研究もまだ十分進んでいません。しかしカイロプラクティックのアジャストメントの効果として筋肉などからの感覚入力の正常化および鎮痛が挙げられることから、運動ニューロンの興奮性のコントロールに対し何らかの影響があるのではないかと思われます。



参考文献

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cramps."Exercise and sport sciences reviews41.1 (2013): 3-10.

Minetto, Marco Alessandro, et al. Mechanism of cramp contraction: peripheral
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Miller, Timothy M., and Robert B. Layzer. "Muscle cramps."Muscle & nerve32.4
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Gonzalez-Alonso J, et al. Rehydration after exercise with common beverages
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