何日にもわたって考えあぐねました。何度考えてもこの結果に行き着きました。
もちろん先日の発表を聞いて楽しみに待ってくれている方のことを考えたらすごく苦しい決断ではあったけど、でもどうしても。
僕の個人的な原因をひとつ言うのなら、歌詞がうまく書けなくなってしまいました。
もちろん文字が書けなくなったわけでも、ペンが持てなくなったわけじゃなくて。
少し言い方が難しいんだけど、僕の感情がうまく込められないんです。
世の中には色んな言葉、歌詞があって、それは必ずしも自分の思っていることとか、過去の体験から生まれ出たものじゃないかもしれないけど、それにしたって自分が書いた歌詞を次の日起きて見てみると、まるで他人が書いた歌詞みたいで、凄くよそよそしく感じてしまうんです。
歌っていても自分の感情が凄く入れづらくて。
レコーディングをしているときも、このまま進んでしまっていいのか凄く迷いがあって、こんな状態で録ったものじゃあ何も伝わらないし、何より、自分が納得できてない作品をみんなに届けるということが凄く嫌でした。
もっと伝えられる何かがあって、この曲の中にもっと『僕』を込めることができる。
僕の中にその可能性を感じるからこその決断です。
結局、ただの僕らのわがままなのかもしれない。
それでも、中途半端な形でみんなに聞いて欲しくなかったんだ。
だから少し待ってて下さい。
必ずみんなのもとに、僕の納得した、今の僕に生み出せる最高の作品を届けます。
Lig さく