部品枯渇に身構える世界 日本、改めて存在感

胸張って喜べるニュースではない。
地震大国日本が部品供給元だとこういう自体になる、という教訓として、海外諸国は既に対応策を検討し始めている予兆あり。
レアアースの大半を抱えている中国が、規制だ値上げだと主導権を握って振舞っている間に、米や豪で自国の資源採掘案がスタートしているのと同じ現象。
2,3年後には、もはやその市場を独占できる立場にはないかもしれない。
(少なくとも、大国レベルの先進国は、他国の都合で自国の利益が損を被ることをよしとはしない)
日本も、今の立場に浮々していることなく、先々がどうあれば日本が安定した経済を確保し、国民が生活しやすい国づくりをしていくかを考えるとき。
世界に後手後手ではなく、世界の先手先手を読みながらも、平和的存在感をキープするほうが、気持ち的に余裕もできるし、大国との友好関係でも対等でいられるようになる。


日本を見る目「称賛」から「不信・違和感」へ

世界各国から被災地に向けた支援の声や、日本人の対応に対する賞賛はある意味、今がピークかもしれない。
世界中が金融危機から始まった財政再建、景気回復、政治機能(欧州、中東など)が芳しくなく、米国の描く出口戦略の足元も万全ではない、先行き不透明感が強い中で起こった震災。
誰も彼もが、先行き不透明な中でどう行動していいのか迷っている状態の中、被災者に対しては支援する気持ちを表しやすい時でもあった。

でも、これから、景気回復や海外の不均衡が是正され、先進国再建が先に進まない中、新興国は着々と自国の足元を強化しつつある。
バブル懸念はあるものの、先進国が経験したことは糧としてそんなに長く引ずることはないと思われる。
自国の経済が回り始め、回復し始めたら、海外の人達の感心は自分たちの生活に帰ってゆく。

結果的に、大きな負債を抱えたまま、立ち遅れるのは日本だけ・・・という構図だってありえないことではない。



そうならないために、今からできること。
今までの経済発展を必ずしも模倣せず、明るい未来を描いてみる。
日本は一致団結して、どんな国をつくりたいんだろう?
世界とどういう関係性を築きたいのだろう?

枠にとらわれず、考えてみる。提案してみる。表現してみる。
そこから始まる(気がする)。