朝日新聞の動画配信「男と女のアンチエイジング」をつらつら見ていて、ふと疑問が湧いた。

 

男性ホルモン、女性ホルモンについてだ。

 

男性ホルモン、女性ホルモンは男女ともに両方持っている。

テストステロンは男性の方が分泌量が多いので、男性ホルモンと呼んでいるらしい。

 

パネラーの大学教授は、「男性は、狩りに出かけるとき、やる気が出る。そういうものが男性ホルモン」だと、男は狩猟、女は採集、子守というような広く信じられている例を挙げて説明していたが、それって本当?

 

動物園なんかに行くと再認識するのだけど、サルとかチンパンジーとかゴリラとか、ヒトとDNAが似ている動物は、そもそもベジタリアン。

木の実や果物、野菜を食べて生命を維持し、メスは妊娠中や授乳中は栄養を摂るためにさらによく食べる(でしょ?)

 

一方オスは、自分の生命維持のために食べるぐらいで、あとは集団生活のなかで、部外者に目を光らせるぐらいが役目だったのではないか。

 

またネコ科のような肉食の哺乳類を見ても、狩りをするのはメスで、メスが捕った獲物をオスに食べさせ、子どもにも食べさせるために、子育てしながら狩りも担当する。オスはというと、縄張りを見張るぐらいであとはブラブラしている。NHKで見たライオンの家族はそんな感じだった。メスは忙しいのです。

 

悲しいかな(?)、もともと人間もこんな感じだったのではないか。

 

狩猟採集時代、男性は狩りに出て家族に食べ物を調達したと信じられているが、それはあくまでも「たまのご馳走」的なものだったのでは。

 

普段は女性たちが集める植物性のものを食べ、たまに男性たちが暇を持て余し(?)、狩りに出かけて、その成果はあってもなくても期待せず、うまくいけばバンバンザイ、程度のものだったのでは。

 

だとしたら、「狩りに出るときに出てくるやる気ホルモンは男性ホルモン」という言い方は、私たち人間の思い込みのような気がする。だって、若い頃から老いるまで、自分と家族の生命維持のために食糧調達してがんばっているのは、女性なのだから。