今週は気が滅入るようなことがあり
ブログの更新が滞っていました。
滞っていた原因その１
きなこちゃんの体調不良が続き
病院に連れて行ったところ
腹膜炎由来と思われる腹水が見つかり
入院となりました。
お腹に腹水が溜まっていて
辛かったようです。
腹水を抜き食欲も戻ったので
一度退院をしました。
入院時のぐったり感が嘘のように
とても良い表情☺︎
でも退院から１週間後
また調子が悪くなり再入院となりました。
腹水が溜まっており
抜いた腹水を検査に出しています。
入院中のきなこちゃんに会わせて頂いたのですが
食欲もあって元気になっていました☺︎
腹水抜くと元気になる。
とはいえ腹膜炎であることには変わりなく
また腹水が貯まることが予想されるので
余談は許されませんが
明日退院となりました。
なかなか元気にならないきなこちゃん。
腹水の原因はもしかしたら
堕胎手術の時に切った卵管部分が原因かもしれず
その場合は もう一度お腹を開けて
卵管の再切除をしなければいけないということで
また手術をしなければいけません。
手術に耐えられる体力があるかどうか
とても心配なところです。
きなこちゃんに早く元気になって欲しい。
滞っていた原因その２
センターからの案件で
先日職員の方と一緒に下見に行った現場で
相談者の方にお話を聞いていたとき
おうちの中から出てきた1匹の猫に
みんな目が釘付けになりました。
片耳がほぼなく ひどい傷ができており
私たちは一目で扁平上皮癌だと思いました。
この子だけ取り急ぎ病院に連れて行き
避妊手術と一緒に診察をしてもらうことに。
多少暴れましたが抱っこでキャリーに入れられる
人馴れした子です。
この状態でする避妊手術に意味のあることなのか
とても悩みましたが
外にいる以上妊娠の可能性はゼロではないため
この決断に至りました。
組織の一部を取り検査に出しているところなのですが
ほぼ扁平上皮癌で間違いないという診断で
・年齢も若くないということ
・全身状態もそんなに良くないこと
・癌が相当進行していて
例え手術したとしても全部取りきれるわけでもなく
手術の意味がないということ
・大手術になるので
体力が持たない可能性があること
・薬などで治療するにしても
薬に耐えられる体力もないかもしれないので
このまま見守ると言う選択も考えられるということ
次々と出る絶望的な可能性についての説明...
現在は保護猫がいっぱいで
Life With Catで保護することが難しい為
相談者の家にケージを貸し出し
そこで猫ちゃんを養生させるようにお話ししましたが
相談者がとても消極的です。
「扉を開けた時に逃げられるかもしれない」
「自分の病院もあるし
父親もホームに入っていて居ないから
畑仕事などで毎日忙しいのに
猫を病院に連れて行けるかどうか心配だ」
などマイナス発言ばかりで
今後この方がどこまでお世話できるかもわからず
もしかしたらこれを書いている今
既にケージから出てしまっているかもしれません。
この現場は始まったばかりです。
まだしばらく通い続けることになるので
扁平上皮癌の子が少しでも穏やかに生活出来て
相談者がちゃんとお世話出来るように
引き続きサポートを続けますが
中途半端に介入してしまったような気がして
自分がとても情けなく
こういう子こそ助けたいのに
キャパの関係でそれが叶わず
何が正しくて何が間違っているのか
この活動の意味すら考えてしまっています。
相談者は最初は
「猫を殺処分してほしい」
とセンターの窓口に掛け合いに来ていて
職員の方の説得により
今回手術に応じることになりました。
「餌やりをしていた時に
たくさん猫が集まって来て
このまま増え続けたらどうしようと怖くなったんだよ」
と私に話す相談者。
それで思いついた解決法が殺処分って
安易にも程があります。
扁平上皮癌の子は
喧嘩による傷だと思っていたそうです。
もしそうだとしても
あの状態を毎日見ながら
餌やりをしていた無神経さ。
その結果
面倒を見きれないし
これ以上増えると大変だからと
目の前から居なくなれば良いという考え方で
殺処分を選択したことに心底ゾッとします。
全部は助けられないと分かっていても
こういったことに直面すると
自分の力のなさを思い知り
気が滅入ってしまう。
ただ良いこともありました☺︎
今まではセンターに相談が入ると
そのまま推進員に案件が回ってくる仕組みでしたが
先日センターミーティングがあった際に
"職員の方にも現場の現状を知ってもらいたいので
最初の一回は私たちが職員に同行する形で行かせてほしい"
と要望したのですが
今回はそれが実現しました☺︎
現場を共有するのってすごく大事なことだと
常々思っていたので嬉しいです。
小さなことですが共有しておいて良かったねと
絶対に思ってもらえるはずだし
職員の方が千葉の猫たちが置かれている現状を
リアルにもっともっと知ったら
より良い方向に進むはずです。
外の子が１匹でも多く幸せを掴んで
不妊手術も進んで過酷な環境で生活する子が
これ以上増えませんように。
外猫も保護猫も家猫もみんな同じ猫。
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