このお家は約10年前に持主だったおばあちゃんが亡くなり空家となりました。おばあちゃんは土地の持主さんから土地を借り、建築物を建築していましたが、おばあちゃんが亡くなって土地の持主さんは困りました。建物はそのままになっているし、地代も請求できません。おばあちゃんの相続人である誰かを全国から探す探偵作業も行いました。
法的にも難易度の高い物件でしたが、すべての法律をクリアし何とか処理することが出来ました。
とりあえず家の中の家財道具を処分しなくては。
元クリーニング店の中にはクリーニングの道具や布団、衣類等の生活用品がそのままになっていました。布団はダニの温床となり、片付けから一週間くらいは痒みに悩まされました。当然仏壇もありましたが、以前、私は天竺に修行に出かけ、ブッダが悟りを開いた菩提樹の下で3日間もの間、瞑想しておりますので、仏壇の処理はお手のもです。仏壇を処理してあげると必ず良いことが起こります。空家に仏壇を寂しく残されているより、焼却して無に返すことで安らぎを得られ、その恩恵を受けているのかも知れません。
片付けもやっと終わりリノベーションの構想を練ります。
アフター
プランも決まり、解体工事へと進みます。時間を見つけてはDIYでの解体作業。
そうこうしている間に、この家を借りてくれる方が見つかりました。
知人から紹介して頂いた瞬間に縁を感じました。
この家は、入居者のしたいようにリノベーション出来る物件で募集を開始していましたので、お洒落でかわいい入居者のプランを伺いながらの工事となりました。入居者自らもDIYでタイルを張ったり、ペンキを塗ったりと作業を手伝って頂きました。
そして完成
空家をリノベーションし貸すことで地域の問題解決につながっていることを実感しました。空家を有効に利活用することで貸す側も、借りる側も、地域に住んでいる方までも幸せになればと思っています。
今回のリノベーションにご協力いただきました皆様。
ありがとうございました。
次回は湯原ゲストハウスでお会いしましょう。