昨日、相方が美容院に行った。美容師から業界の大変さについて語り合ったそうだ。

そんな話から、介護業界も30年前から大変さは変わっていないよねぇと二人で話した。

 

介護保険制度が始まった2000年を過ぎた2005~2010年あたりは介護の学校も他業界からの入学者が増えた。

2015年以降で言えば、私の関わる学校は1学年4人とかが数年続いた。そして、それ以降は国の施策もあり外国人留学生を頼りにしていった。美容師の世界で留学生の話しは少ないかもしれないが、介護の学校は多くが外国人の学生となっていった。

 

日本人の介護離れの原因として、旧コムスンやワタミ問題、アミーユ(現SONPOケアそんぽの家)川崎での認知症突き落とし事件、19人を殺害した相模原障害者施設など。事件が立て続きに起き、介護職離れが進んだように思う。私が働いていた大昔から、介護者は叩かれても福祉の心で我慢をすべきと教えられてきたように、介護者側の人権は後回しになっていたのも原因のひとつだったかもしれない。給与面は今でこそ、処遇改善加算等により少しはマシにはなっているけれど、それでも若い日本人が介護業界に戻ってくる気配は学校にいる限り感じない。来年度も外国人留学生がクラスをオーバーして80人近く学ぶと聞く。日本人は入学してきても1人か2人程度。給与面で言えば、母国の物価が安いため、仕送りをしている学生もいる。十分な親孝行になっているようだ。

 

国は世界一の超高齢社会にも関わず、起爆剤も打ち出すことなく外国人に頼る。私個人は、彼や彼女たちの勤勉さを知っているので介護の準備はできているが、外国人に下の世話になる抵抗など、まだまだ受け入れにくい高齢者も多いのではないかとも思う。様々な職業はあるが『介護』は誰にでもやってくる生活の一部であり『日本人介護士』が衰退する時期ではない。魅力を伝えるために学校や現場で引き続き発信していこうと思う。

 

それに比べ、タイガースオリックスパレードでの大阪市職員のヤフオク問題。

 

 

 

強制ボランティアだった腹いせにスタッフジャンパーを即決でオークションにかけ平均1万5千円ほどだったとか。今も売られているし(笑)売るのは個人の自由だし、一日の給料分にはなったのであればそれで良いけれど、同じ場所で働く以上知事と同じ方向を向いてほしいなぁと感じる部分はある。そもそもボランティアへの支給ではあるがジャンパーも税金で作られたのでは…。

 

嫌なら辞めればいい

 

働き続け、心身が病み死んでしまっては元も子もない。公務員といえば、上記『介護士』よりは保障ある仕事だから簡単には辞めれないと思うが、介護現場でこんなことが起きているのに、社会保障のまとめ役である行政が『となりの県は公務だ。うちはボランティアだ』なんて小さいこと…。そんなん言うてたら、介護施設現場なんて昔から残業ボランティアだらけだよ…。って思う。生活の支援していて定時でなんて帰れないよ。でも、福祉の心で優しい介護士も現場には多いからメディアにはあまり現場のことが公表されない…。

 

ヤフオク転売問題。義母も暮らす地域なので他人事でもなく、役所の方々も今与えられた仕事に誇りを持って頑張ってほしいものです。