続いてみました。
そして母のつてで知り合いの歌手の方にレッスンを受け始めました。
その後、いくつかのレッスンを経て思った事は「世の中にはほんまに歌のうまいやつが居る」という事でした。
声の響きが全然違う。それに比べたら自分なんかカラオケレベルやな。どうしたらあんなに上手くなれるんやろう、そう思ってました。
でも、俺は歌が上手くなりたい気持ちより売れたい気持ちの方がずっと強かった。
世の中の流れに乗っかってなんとか売れてやる、別に実力なんか無くてもいい、そういう気持ちでした。
そして当時開校当初だったavexのスクールに通う事になりました。
そこで再会したのが今SPINというユニットで活躍してるyujinでした。
小学校時代の友達と十年ぶりに再会したんです。
yujinは俺よりずっと歌が上手くて、俺の歌を聞いてアドバイスをくれたりもしました。
それがきっかけでたくさんの歌の仲間が出来ました。
avexアカデミー大阪校の一期生だった俺たちはどんどん仲良くなりました。
最高の仲間やったしほんまに皆の事が大好きやった。
そして自分より歌の上手い皆が羨ましくて追い付きたいって思った。
その頃にはしっかり実力のあるアーティストとしてデビューしたい、そういう気持ちになっていました。
皆で高め合って、それなりの歌唱力にはなりました。って言ってもアイドルよりは歌える、そんな程度やったと思う。
そしてその頃にはいろんな現実が見えてきた。
世の中には上手くても売れない人、上手くてもデビュー出来ない人が山ほど居るという事。
俺は特別ルックスがいい訳でも無いし、何か武器が有るわけでも無い。
俺にほんまに売れる事なんか出来るんか?そう思い始めた頃でした。
そして、いつしか現実から逃げ始めたんです。
「実力を磨いてしっかり歌えるシンガーになる。それで別に売れへんくてもいいやん。大好きな歌が歌えるんやから。」
そんな綺麗事を考えるようになりました。ほんまの気持ちじゃないのに。
そんな人間のもとにチャンスが舞い込むはずも無かった。
自分の事、信じてへんねんもん。
続く
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