今回は、オーダー車いすの事例をご紹介したいと思います。
定期的に訪問させていただいています、某入所施設のリハビリスタッフから、相談されましたのが始まりになります。
製作を検討中の利用者様ですが、現在は、片手駆動型の車いすを使用されておりました。
困っている点は、以下の通りでした。
・脚の緊張が日によって異なり、足の置き場が不安定になっている。
・左手でのみ操作可能の為、片手駆動にしてはいるが、漕ぎずらい。
・移乗の介助の為に、アームサポートやレッグサポートを跳ね上げやスイングアウトにしたい。
・何より、ご本人は、まだまだ車いすを使用して、自分の行きたいように行く、体力の維持、リハビリを頑張りたい
etc..
が主な、要望でした。
そして、数か月にわたり、メーカーさんへの図面の修正のやり取りののち、完成したのが、こちら↓
まず、アームサポートは、跳ね上げではなく、脱着仕様にしました。というのも、跳ね上げ仕様になると、座幅に対し、レッグサポートの幅が狭くなるや、強度面が落ちる等の懸念点があるためです。
レッグサポートは、一番苦労しました。挙上式で、脚の緊張時の対応はもちろんですが、機構的に、スイングアウトにすると、座面から足までの距離が遠くなるため、メーカーさんと打ち合わせし、距離を極力希望値に近づけるため、上下着脱の仕様としました。強度もとれるし、最善です。
操作性の部分においては、「六輪構造」の「片手駆動」型オーダー車いすにし、駆動輪の車軸位置を前に出すことで、漕ぎ手位置が近くなり、一番力が入りやすい位置で操作できるため、走行性の向上、また、車軸位置が前に出るため、後方への転倒を防ぐ目的もありましたが、施設内で小回りが利くようにと、六輪構造にすることにより、狭い曲がり角や、方向転換が容易にできるようになりました。
あえて、折りたたみ仕様ではなく固定にしたのは、少しでも軽量化する、漕ぎの力を無駄に逃がさない目的も兼ねています。もちろん、今まで折りたたむことがなかったという、事前での打ち合わせありきですが。
ご本人さん選定のオレンジのフレームがとても鮮やかに見えますね。
納品時は、目をキラキラさせて、喜ばれておりました。
ありがとうございます。
また、少し珍しい事例があれば、ご紹介させていただきたいと思います。


