<まえがき>

初めまして。ご覧頂き有難うございます。

未婚で婦人科疾患を抱えている辛さ、未婚で不妊治療を行う辛さを共有したくて、

インターネットで情報を探しましたが、あまり見当たりませんでした。

現状、不妊治療は既婚者が対象で、

未婚で婦人科疾患を抱えて苦しい気持ちを理解してくれる人は少ないのだと感じました。

そこで、今日から日々の想いを綴ることにしました。

不慣れな点も多いので恐縮ですが、

同じ想いを抱える方に届いてくれたらいいなと思って書きます。

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5月のある日。婦人科検診に行きました。

2年に1回の検診で、2年前の診断では異常なし。

今回も大丈夫だろうと思っていました。

 

この2年で引っ越しをしたので、前回とは違う病院。

初めての先生で少し緊張していました。

問診後、超音波検診(長いスコープを挿入)、そして触診。

 

「卵巣チョコレート嚢胞ですね。」

 

え、嘘でしょ。頭が真っ白になりました。

というのも、2年前の検診時に「左卵巣から排卵する月がわかるくらい、

卵巣が痛むことがある」と訴えたのですが、

「少し腫れてるけど、まあ若いし大丈夫でしょう」と言われ、

異常なしの結果を受け取ったからです。

もしかしたら、あの時から始まっていたのかもしれない。

あの時にセカンドオピニオンしていたら。

いや、でも去年ストレス過多で身体ともに崩れたので、

そのことが原因かもしれない。

この2年の間に急激に進んだのかも、などと色々な想いが頭を駆け巡りました。

その後、先生が言った言葉でメンタルが崩れます。

 

「推定2センチくらいだから、3ヶ月に1回の検診で様子みましょう。

 妊娠希望であれば、妊娠急いで下さい。

 チョコレート嚢胞は、妊娠することで小さくなったり、消えることがあります。

 ガン化する可能性があるので、40歳超えたら摘出した方が良いです。」

 

ショックでした。

私は、未婚で、かつ今お付き合いしている人はいません。

相手もいないのに、「急いで下さい」って。

途方に暮れて、言葉になりませんでした。

 

私は母を卵巣ガンで亡くしています。

亡くなる時の母の苦しそうな姿、忘れられません。

卵巣ガンは母が発症している場合、娘も発症する確率が高いガンと言われています。

そのことを知っていたので、いつか私もそうなるかもしれないと気にしていました。

今回、卵巣チョコレート嚢胞と診断を受けて、

ガン化する危険があることを受け止めないといけません。

だいたい40歳超えたら摘出推奨、それまでに産まないといけない。

 

でも、どう急げば良いのか。どうすれば良いのか。わかりません。

「いや、必死になって結婚できるように努力しなよ!

 本当に結婚したいなら努力するはず!

 そうでもないならそこまでの気持ちじゃない?」と、

既婚の方はおっしゃるかもしれません。

実際、仲の良い友人にそう言われて、私は心が折れました。

私の性格やこれまでの恋愛を知っているのになぜそのような言葉を言うのか、

友達は私を理解していてくれていた訳ではなかったのかもしれないなと思いました。

 

私は、性格的になかなか恋に落ちるタイプでもなく、

心が何重にも層になっており、他人を自分の心の中に入れるのにとても時間がかかるタイプです。

一度心を許すととても深いところまで入れ、とても大切にします。

その分、心を許した人とこじれるとかなりメンタルにきます。

こんな性格だからか、結婚を考えれる相手に出会うのは奇跡な気がしています。

 

誰もが、信頼関係を築くには時間がかかりますよね。

なのに、私にはタイムリミットができてしまった。

 

子供はとても欲しいです。家庭を持つ願望は強いと思います。

でも、婚活もうまくいきません。

アプリも試してみて、何人か会ったりしましたが、ご縁に繋がらない。

結婚相談所は入会金が50万円と言われ、諦めました。

職場では出会いもなく、もちろん路上ですれ違う人と恋に落ちるようなそんなドラマもありません。

友人のほとんどは結婚しており、対象となるような人も知り合いにはいません。

恋愛はそれなりにしてきましたが、残念ながら結婚に繋がるご縁はありませんでした。

過去の恋愛を引きずってはいません。むしろ、去年手放して、軽くなりました。

空いたスペースに新しい出会いが来てくれるのを祈る限りですが、

今回のことで時間的な余裕はなくなってしまいました。

 

妊娠急げと言われた、どうしよう。相手いないのに。

でも、子供を産むのは夢物語ではなく、その後育てていかないといけませんよね。

一人で育てていける自信もないので、一緒に育てていけるパートナーの存在が必要。

であれば、精子提供ではなく、人生のパートナーを得たい。

人生のパートナーを探すには信頼関係を築く時間もかかるし、第一に出会いがない。

どうしよう、相手ができない。

 

この負のループと、母と同じ卵巣ガンになり得る死への恐怖で、私は完全に落ちました。

でも、少しでも希望を見つけたくて、大きな総合病院の先生を訪ねることにしました。

そして、そこで出会った先生から「希望を持って歩む方法」を教えてもらいました。

その話は次回書きますね。

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今日は、病気発見時の気持ちについて書きました。

辛い気持ちを吐き出す場があることに感謝します。

同じような想いをされた方、苦しんでいらっしゃる方、

私も同じように、毎日葛藤しながら歩んでいます。

少しでも皆さんの心が軽くなりますように、共に頑張りましょうニコ