その時片桐は、ゲットーな街を歩きながらゲットーなLINEをしていた。
LINEは便利だ、とりあえずクマとかウサギとか送っておけば、
人間関係の維持メンテナンスができるのだから。
実務的で現実的な片桐にとって、LINEのスタンプ集めは数少ない趣味の一つであった。
「今日会うのはこの婚活パーティで知り合った、看護師見習いの子だったっけ。」
そうLINEをしながら、会計基準を反芻するようにつぶやいた。
僕は一般に公正妥当と認められるデートをする必要がある。
そう、ここから会計ストーリーははじまるのだ。
ぬこ
