myself
後悔はしていない。
何ひとつ、自分の人生に悔いなどないのだ。
生き方も、考え方も、好き嫌いも、見てくれも、恋愛も全て自分で選んできた。
全て私なのである。心残りなどひとつもないのだ。
強く生きてきた。
何ひとつ、負けを認め、うなだれたことなどないのだ。
他人にも、時間にも、決まりにも、苦しみにも、自分にも打ち勝ってきた。
全て満足なのである。妥協なんてしていないのだ。
今までの生き方、今までの生活、今までの恋、今までの時間、
今の生き方、今の生活、今の恋、今の時間、
何の問題もない。
なのに、ふと考えてしまうのである。別の生き方について。
電車の中からふと外を見る瞬間
タクシーの中から東京タワーを見る瞬間
窓に映った自分の顔を見る瞬間
コーヒーにミルクが溶ける瞬間
グラスの中の氷がカランという瞬間
なんともいえない寂しさを感じてしまうのである。
心がざらざらと、カサカサと音を立てる。
心臓の中心がストンと落ちる。
手足がピリピリとしびれる。
後悔などひとつもしていない。
何度言ってもよい。自分で選び取ったのだ。
過去に戻りたい、などとは思わない。
なのに、ふと立ち止まってしまうのである。自分の生き方について。
