転院 | IDDMと日々の事

IDDMと日々の事

2012年8月に長女が3歳3ヶ月で一型糖尿病を発症。
2012年11月に次女を出産。
まだまだ分からない一型糖尿病や、子育てや、日々の事について書いてみようと
ブログを始めました。

待ちに待った転院最初の外来!

ラッキーな事に、入院中に私の支えになっていた本の先生が主治医でついてくださる事になりました。

都内の病院ですが、1型もたくさん症例があるし、主治医の先生も糖尿病の専門だし、ここにたどり着けた

だけで、なんだか私の心は軽くなっていました。


初めてお会いした先生は励まされる事をたくさん言ってくださいました。

インスリンさえきちんと打っていれば大丈夫!

小学校、中学校に行けば、一型です!なんてみんなに言わなくても全く困らない生活になるから大丈夫。
だって、お母さんも、初めて会う人にいちいち私ここにホクロがあります!なんて言わないでしょ?
インスリンもホクロやメガネと一緒‼

先生の力強い言葉に、思わず涙してしまいました。


ただそれでも、うつむき気味な私に、なんでそんなに難しい?インスリンを食べた分打って、

高血糖にしなければいいんだから、と。


先生の患者さんでI型の高校生とかは、みんな1型でよかった、もう1回病気になるならやっぱり1型が

いいって。

なぜなら、どんな病気も自分でコントロール出来ないけど、1型ならインスリン次第でなんとでもなるから

らしいです。


先生が笑いながらおっしゃるには、マラソン大会の日とかちょっと嫌だなぁっていうときは、多めに打ったり

少なめに打ったりして回避しちゃう人もいるって笑いながらおっしゃっていて。

そのエピソード自体は微妙だけど、なんだか明るく1型をとらえていていいなって思いました。


職業も、基本的にはなんだってなれるし、妊娠出産も糖尿病があってもこの病院で毎月3~5人

出産してるから大丈夫。

娘を見ながら、本当になんだってできるんだから大丈夫だよ、とおっしゃってくださいました。



そんな先生が唯一顔を厳しくしておっしゃったのが


「子どもをかわいそうだと思わないこと」 「注射をしていることと、躾は切り離して考えること」


親だから毎日の注射でかわいそう、かわいそう、というスタンスでいたら、子どもは自分がかわいそうな子

と思ってしまう。

今、3歳なら躾の根幹になるから、絶対に注射してかわいそうといって、変に甘やかしたり、親がふにゃっと

した態度を取らず、注射は注射、躾は躾、ときちんと分けなさい、と。


先生は何人も見てきたそうです。

かわいそう、ごめんね、で育ててしまうと、そのうちに、「なんでこんな身体に産んだの?」「おまえのせいだ」、そんな事を言い出すそうです。

そして、そういわれると親は何にも言えず、その態度にさらに子どもは混乱し、苛立ち悪循環に陥る・・・


怖いのは、そういう子になってしまう事。そうおっしゃっていました。

(実際はもっと分かりやすく、的確な表現でしたが、だいたいはこんな内容だったと思います)



近いうちに、どうしてパパやママや友達はインスリンを打たないのに私だけ打つの?と聞く日がやって

きます。そのときは逃げずに「パパのせいでも、ママのせいでも○○ちゃんのせいでもない」そうきちんと

真正面から受け止めないといけないと言われました。


自立させるのが親の務めだ、ともいわれました。


きちんとインスリンを打って、親がふにゃふにゃせず、しっかり1型糖尿病を受け止め、娘が夢をもち、

しっかりと自分で自分の道を切り開く時まで、私に出来ることを頑張ろう、と背筋が伸びる気持ちがしました。

もちろん、今でも注射をするのはかわいそうでならないし、考えるといつも胸が張り裂けそうですが・・・


そんなこんなで、初回の外来は主に私の心のケアで1時間も使ってくださいました。

本当に、感謝してもしきれません。


長いので、次に続きます。



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