告白します。

私は、円形脱毛症です。

初めて出来たのは、大学院生として非常に忙しい1年間を過ごし、卒論の概要がまとまった時。夏休みに入った第一日目。

当時のルームメイトだったニックとジェニーが、クリップで前髪と頭頂部の髪をまとめていた私の後ろ姿を見て、「Yuki、ここ丸く毛が無くなってるよ」と。

合わせ鏡で頭頂部を見たら、500円玉の大きさでキレイに毛が生えていないんです。

ショックでした。

色々調べたら、原因も治療法もはっきり分かっていない、ストレスが要因の一つ、何か大きな問題を抱えそれが一区切りついた(ホッとした)時に出来やすい、一度できると繰り返す、ということが分かりました。

髪を長く伸ばしていたこともあり隠すのは問題なかったのですが、隠すことでストレスを貯めるよりは、と思って友人には話しました。

「ここ、見て。禿げちゃったんだ。だからこうやって髪で隠すんだけど、もし見えちゃってたら教えてね。」って。

アメリカ人は一般的に円形脱毛症という言葉を知らないのか(?!)、「えー、何したらそんな風になる訳?初めて見た。」というリアクションがほとんど。

一番困ったのは、毛が生えてきて1cm位の長さになった時。

頭頂部近くの脱毛だったため、生えてきた毛が数十本、全てが他の毛の隙間からツンツン飛び出て隠しようがありませんでした。

それも友達に話すと、「はっきり言って、人の頭頂部をジロジロ見ている人なんてそういないから、大丈夫。」そう言われて、気にしないようにしてました。

毛はちゃんと伸び続け、数ヶ月もすると目立たないようになりましたが、それ以来、毎晩鏡の前で後ろ姿をチェックするのが日課になりました。

そして2度目の脱毛を見つけたのです。

大学院を卒業し、そりの合わない上司の下で働いていた時の事でした。

上司の転勤が決まってホッとした直後、当時の彼(今の Hubby)と付き合っていた頃のことでした。

いつも通りシャワーの後に髪を乾かすついでに、合わせ鏡で後ろ姿をチェック。

前回とほぼ同じ位置に、できていました。

それから数年。しばらくできてないな、もう完治したかな、と思っていたら。

昨日、耳のすぐ後ろに、見つけました。

YukiのLife is good in USA

救いは、頭頂部と違って目立ち難い事。そして、10円玉くらいの大きさで前回より断然小さめなこと。髪も十分な長さがあるので、隠せます。

前回も今回も心の支えであるHubby には一番に伝えて、「こんなのできちゃった!」と見せています。上の写真もHubby に撮ってもらったし。

でも1回目の学生の頃と状況が違うのは、2回目も今回も社会人であるということ。Hubby や会社に関係のない友人には言えても、会社の人には誰にも言えない。

小さい会社だから、誰かからもし上司や人事に伝わったら「仕事でストレスを感じすぎているのかもしれない。あまり責任のあるプロジェクトは任せない方がいいかも。」ってことになったら、絶対にイヤ。

弱い人間だと思われるのは、とても不本意。

今回も確かに大きなプロジェクトが一段落して、すこしゆとりができたところでした。もうすぐクルーズ!って楽しみになってきたところ。

どうして、またできちゃったのかな?

食事も栄養のバランスとかを考えて、睡眠不足にならないようにしているし、ジョギングやズンバでストレス解消を心がけて、心身ともに健康になれるよう努力しているつもりなのに。

脱毛を見つけるたびに、「私ってそんなに弱い人間?」って聞きたくなる。

ちょっと暗くなってしまったけれど、私は元気です。

Hubby は前回も、今回も「でも、また生えてくるからいいじゃん。僕なんか、二度と生えてこないから、額が拡大中だよ。」と笑わせてくれます。

「生死にかかわる病じゃなし、少しくらい毛が無くても問題ない!」と自分に言い聞かせています。