AI動画かフェイク動画か判定できる無料ツールを作りました【C2PA・AI透かし対応】
近年、SNSや動画共有サイトを見ていると
「これ、本当に本物の動画?」
「AIで作られたフェイク動画じゃない?」
と感じることが増えていませんか。
実際、AI技術の進化によって
人間が見ただけでは判別できないレベルのAI生成動画が急速に増えています。
そこで今回、
AI動画かどうかを判定するための無料Webツールを個人で開発・公開しました。
👉 AI動画・フェイク動画判定ツール(無料)
https://deepfake-checker.pages.dev/
この記事では、
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なぜAI動画判定が必要なのか
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このツールで何ができるのか
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どんな仕組みで判定しているのか
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判定結果の正しい受け取り方
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注意点と今後の展望
を、できるだけ分かりやすく解説します。
なぜ今「AI動画判定」が必要なのか
AIによる動画生成は、もはや専門家だけのものではありません。
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テキストを入力するだけで動画を生成
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実在の人物にそっくりな映像を作成
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音声・表情・動きまで自然に再現
こうした技術は、
エンタメや表現の幅を広げる一方で、深刻な問題も生んでいます。
実際に起きている問題
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有名人の偽動画が拡散される
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デマ動画が本物として信じられる
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なりすまし・詐欺・誹謗中傷への悪用
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フェイク動画による社会的混乱
特にSNSでは
「切り抜き」「再投稿」「再エンコード」によって
出どころが分からない動画が一気に広がります。
その結果、
「これは本物か?AIか?」
を判断する材料が、一般の人にはほとんどありません。
既存の判定方法の限界
これまでのAI動画判定は、主に以下の方法が使われてきました。
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人の目で不自然さを見る
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AIが映像特徴を解析する
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編集履歴や投稿者情報を見る
しかし、これらには限界があります。
人の目はもう通用しない
最新のAI動画は
違和感がほぼゼロです。
「目の動きが変」「口がずれている」
といった分かりやすい特徴は、すでに過去のものになりつつあります。
AI判定AIも万能ではない
AIによる判定は、
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誤判定が起きる
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学習データに依存する
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生成モデルが変わると精度が落ちる
といった問題を抱えています。
そこで「来歴情報」に注目しました
このツールで重視しているのが
C2PA(来歴情報)とAI生成透かしです。
C2PAとは?
C2PAとは、
「この画像・動画がどこで、どのように作られたか」
という来歴情報を、ファイル自体に埋め込む仕組みです。
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どのツールで生成されたか
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編集されたかどうか
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元データが何か
などが記録されます。
もし C2PAが検出された場合、
その動画は ほぼ確実にAI生成、または編集されたメディアだと考えられます。
AI透かし(可視・不可視)にも対応
一部のAI動画生成サービスでは、
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Sora
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Veo
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その他AI動画生成ツール
などが、
AI生成であることを示す透かしを入れています。
このツールでは、
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動画全体からフレームを抽出
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画面の端や下部を中心にOCR解析
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AI生成が確定的な透かし文字のみを検出
という方法で、
誤判定をできるだけ避ける設計にしています。
※CapCutやTikTokなど、
AI生成でなくても付く文字は
「参考情報」として扱います。
このツールの判定方法(ざっくり)
AI動画・フェイク動画判定ツールでは、
次のような複数の情報を組み合わせています。
① 来歴情報(C2PA)の有無
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検出された場合 → 非常に強い根拠
② AI生成透かしの検出
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AI確定級の透かしのみを加点
③ 映像特徴のチェック
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フレーム間の明るさ変動
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顔位置・サイズの揺れ(対応ブラウザのみ)
④ 総合スコア化
これらをもとに
**「AI動画の疑い度(%)」**を算出します。
重要なのは、
1つの要素だけで断定しないという点です。
判定結果の正しい見方
このツールは、
AI生成・非生成を断定するものではありません。
なぜ断定しないのか
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再投稿や再エンコードで情報が消える
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編集で来歴情報が失われる
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AI透かしが除去される場合がある
そのため、
「未検出=AIではない」
とは 決して言えません。
あくまで
参考情報として判断材料を増やすためのツール
として使ってください。
完全無料・登録不要で公開しています
このツールは、
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登録不要
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ログイン不要
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インストール不要
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ブラウザだけで完結
で使えます。
動画ファイルを選んで
「判定する」ボタンを押すだけです。
👉 AI動画・フェイク動画判定ツール
https://deepfake-checker.pages.dev/
