霞川に沿って上流方向へ歩いています。

南峯公園に差し掛かりました。夏祭りのポスターが貼られています。主催者は地域連携推進実行委員会。やきそば・やきとり・かき氷、ヨーヨーに光る小物！食べ物はもちろん、光る小物は女子の憧れです。お祭りって「こういうのでいいんだよ！」ですね。

子ども達にとってお祭りは、非日常そのもの。なにより普段日常的な事（勉強やら生活習慣やら）をうるさく言う大人が、率先して楽しもうとしている姿にテンションが上がるのです。だからこんな時に、「早く帰って宿題しなさい」なんて言うのは野暮ですよ。

祭の後の余韻には、思春期がいっぱい詰まっています。長い夏休みは、それまでの日常を思い返す時間。自分の気持ちに気付く時間。毎日顔を合わせていた時にはなんとも思ってなかったアイツの顔が浮かんだり、なんとなくあの子の家の前を自転車で通ってみたり。

毎日部活に打ち込んでいれば、体が一気に成長するのもこの頃。背が伸びて声変わりしていく男子と、少女体型から乙女になっていく女子。お互い、意識するなという方が無理なくらい変化していく。夏休み中に偶然出逢ったりしたら、ちょっとドギマギしたりして。

その偶然が、かなり高い確率になる夏祭り。打ち上げ花火なんか無くても、そのときめきだけで充分想い出になります。思春期をとうに過ぎてしまった大人達が、一番欲しがるときめき。性への関心であり、他者への関心であり、自分自身への関心でもある気持ち。

霞川を鴨の番（つがい）が泳いでいます。鴨の仲間のオシドリは、仲睦まじい夫婦の代名詞となっていますが、子育ては雌の担当で、雄は子育てが始まると去っていきます。そして次の繁殖期まで厳しい野生の世界をサバイバルできれば、また別の雌と交尾します。

つまり~~やり逃げ浮気野郎~~、ある意味一夫多妻なのです。まぁしかし、そんな鴨の事情を知ると、鴨南蛮なんて食べられなくなりますね。野生を生き抜く上で、最も脅威なのは人間なの鴨（誤字）しれません。「♪ざーんこくーなオシドリのテーゼ」（字余り）

栗！そっかぁ。まぁ月が替われば立秋だもんなぁ。梅雨が明けて夏が始まったばかりだけど、19時台だった日没も18時台に戻っています。真夏の甲子園にも赤とんぼが飛ぶし、お盆の頃には朝晩が涼しくなります。22日の大暑から8月7日の立秋までが、実質的な夏と言えるでしょうね。

「♪そんな時代もあったねと　いつか話せる日が来るわ」（時代/中島みゆき）ってことで、「昭和は遠くなりにけり」（中村草田男のパクリ）ですね。この男女の児童の絵が、規律を重んじる日本の象徴です。

それは今の時代も受け継がれており、横断歩道を渡った後に車に向かって礼をする児童の動画や、一人で電車通学をする児童の姿に、外国人は驚嘆しています。逆に言えば、そんな文化の無い国の人達が大量に増えれば、国の行く末は火を見るよりも明らかだと思うのです。

次回は庚申塔へ向かいます。それではまた！

【入間市】南峯公園