⑦陰/陽 統合
それから、数日して私は、群馬県の妙義山の麓に引っ越した。
ホームレス体験の2ヶ月前に依頼を受けて1週間泊まり込みで集中個人セッションをした女性の家に居候させてもらえることになったからだ。
彼女とは、その後結婚することになった。
それまで、家賃20万円、スタッフの給料20万円、その他広告宣伝費などで、60~70万円の経費を使って、ほとんど休まず働いていた。
ところが、妙義に移り住んでからは、3DK、広大な庭、駐車場付きのアパートに二人で住んで4万5千円。
犬が3匹居て、毎日3回妙義の自然の中を散歩に連れていくと、帰りには近所の農家の方から野菜を持ち切れないぐらい、ただで貰って帰ってくるので、ほとんどお金のいらない生活。
奥さんは、沢山の会社を経営をしてきたセレブで、現役を全て退き、一つだけ残した会社の役員として、月に一晩だけ仕事に行くだけで毎月30万円の稼ぎをしてくる。
私の仕事は、庭一杯咲いた花に水をやり、芝の草を抜き、毎日3回 1回1時間かけて犬を散歩に連れていくことぐらい。完全「逆玉の輿」だ。
一体、今まで何のために仕事をしてきたんだろう…という位、ガラリと環境が変わってしまった。
しかし、その予感は、最初に人から彼女を紹介された時に直感的に感じていたものだった。
その辺りの詳細は、既に日記「人生を変える旅路 ⑥ 卒業と旅立ち」
に書いたので、興味がある方はお読みください。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=210107899&owner_id=5593049&org_id=209142170
妻との結婚生活は、あらゆる意味で今までの正反対の体験だった。
同棲していた元彼女との間では、常に私が主導権を握っていたが、
妻との関係では、完全に尻に敷かれている状態だった。
物事は、陰陽両極から成り立っている。
親にならないと、本当の親の気持ちがわからないように、
両方の立場を体験しないと、全体は見えないものである。
そして、学習のシンボルは三角形。
「陰」「陽」両面を学んだ上で、「統合」して初めて学習のプロセスが完結するといわれている。
今回、同居人に対して、1週間のホームレス体験をしてくるよう課題を出したが、その時彼に言った言葉は、ほとんどが、実は私自身が妻から言われた言葉そのものだった。
「私は、あなたと一緒になることを選択して以来、私が考えられる全てをやりつくした。だから、私には何も悔いが残っていない。
それでもあなたは、選択しなかった。
だから私の方が新たな選択をした。
もう結婚は解消しましょう。
あなたに残された選択は、どんな想いでこの家を出るのか。それだけ。
そして、いつか私の気持ちが分かる日がくるでしょう。」
私は、1週間前に同居人を家から出したあと、うちの奥さんがその時私に言った言葉の意味が初めて心から理解できた。
「ああ、愛されていたんだな…」
そう思ったら、7年間の結婚生活だけでなく、子供時代から、私の全ての人生の中で関わってくれた人の愛を感じ感謝の想いがあふれてきた。
妻は、私が出ていく時に改めて、
「どんな意図・目的を持って出るのか」を問おた。
私は、「頭でっかちで、中途半端な生き方をやめ、50歳までに本物の人間としての生き方をつかむために出る」
と宣言して家を出た。
45歳にして2回目のホームレス体験だ。
ああ、7年前に「落ちてホームレスになっても、こんなもんなら何も怖くない…」なんて思ったばかりに現実化しちゃったな…と苦笑した。
45年も生きていると、ある程度の未来に対してレールが敷かれるものだ。
しかし、私はその時点で、そのレールが消え、真っ白になった。
私の人生にこんなことが待ち受けていたとは…。まるっきりの想定外だった。
しかし、私がここで何を感じたか?
「おお、この歳で、どこに住み、何をしても全く自由になったんだ!
しかも、本物の人間としての生き方をつかむために旅立つんだ!
俺って、何て幸せなんだ!」
そして、1週間のホームレスの後に、住み込みで鳶職の世界に転がり込むことになった。
ここから先は、「人生を変える旅路①旅立ち」に書いた通りです。
鳶職、居酒屋でのバイト、ネットワークビジネスを経て、今は天野雅博さんとの出会いを通して、次のステップに進んでいます。
来年は、宣言した50歳。
そして5月には、ヨットで太平洋横断!
本当に命がけのチャレンジです。
さあ、あと5分で、居候が1週間のホームレス体験を終えて帰ってくる予定です。
どんなことをつかんで帰ってくるか楽しみです。
ホームレス体験の2ヶ月前に依頼を受けて1週間泊まり込みで集中個人セッションをした女性の家に居候させてもらえることになったからだ。
彼女とは、その後結婚することになった。
それまで、家賃20万円、スタッフの給料20万円、その他広告宣伝費などで、60~70万円の経費を使って、ほとんど休まず働いていた。
ところが、妙義に移り住んでからは、3DK、広大な庭、駐車場付きのアパートに二人で住んで4万5千円。
犬が3匹居て、毎日3回妙義の自然の中を散歩に連れていくと、帰りには近所の農家の方から野菜を持ち切れないぐらい、ただで貰って帰ってくるので、ほとんどお金のいらない生活。
奥さんは、沢山の会社を経営をしてきたセレブで、現役を全て退き、一つだけ残した会社の役員として、月に一晩だけ仕事に行くだけで毎月30万円の稼ぎをしてくる。
私の仕事は、庭一杯咲いた花に水をやり、芝の草を抜き、毎日3回 1回1時間かけて犬を散歩に連れていくことぐらい。完全「逆玉の輿」だ。
一体、今まで何のために仕事をしてきたんだろう…という位、ガラリと環境が変わってしまった。
しかし、その予感は、最初に人から彼女を紹介された時に直感的に感じていたものだった。
その辺りの詳細は、既に日記「人生を変える旅路 ⑥ 卒業と旅立ち」
に書いたので、興味がある方はお読みください。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=210107899&owner_id=5593049&org_id=209142170
妻との結婚生活は、あらゆる意味で今までの正反対の体験だった。
同棲していた元彼女との間では、常に私が主導権を握っていたが、
妻との関係では、完全に尻に敷かれている状態だった。
物事は、陰陽両極から成り立っている。
親にならないと、本当の親の気持ちがわからないように、
両方の立場を体験しないと、全体は見えないものである。
そして、学習のシンボルは三角形。
「陰」「陽」両面を学んだ上で、「統合」して初めて学習のプロセスが完結するといわれている。
今回、同居人に対して、1週間のホームレス体験をしてくるよう課題を出したが、その時彼に言った言葉は、ほとんどが、実は私自身が妻から言われた言葉そのものだった。
「私は、あなたと一緒になることを選択して以来、私が考えられる全てをやりつくした。だから、私には何も悔いが残っていない。
それでもあなたは、選択しなかった。
だから私の方が新たな選択をした。
もう結婚は解消しましょう。
あなたに残された選択は、どんな想いでこの家を出るのか。それだけ。
そして、いつか私の気持ちが分かる日がくるでしょう。」
私は、1週間前に同居人を家から出したあと、うちの奥さんがその時私に言った言葉の意味が初めて心から理解できた。
「ああ、愛されていたんだな…」
そう思ったら、7年間の結婚生活だけでなく、子供時代から、私の全ての人生の中で関わってくれた人の愛を感じ感謝の想いがあふれてきた。
妻は、私が出ていく時に改めて、
「どんな意図・目的を持って出るのか」を問おた。
私は、「頭でっかちで、中途半端な生き方をやめ、50歳までに本物の人間としての生き方をつかむために出る」
と宣言して家を出た。
45歳にして2回目のホームレス体験だ。
ああ、7年前に「落ちてホームレスになっても、こんなもんなら何も怖くない…」なんて思ったばかりに現実化しちゃったな…と苦笑した。
45年も生きていると、ある程度の未来に対してレールが敷かれるものだ。
しかし、私はその時点で、そのレールが消え、真っ白になった。
私の人生にこんなことが待ち受けていたとは…。まるっきりの想定外だった。
しかし、私がここで何を感じたか?
「おお、この歳で、どこに住み、何をしても全く自由になったんだ!
しかも、本物の人間としての生き方をつかむために旅立つんだ!
俺って、何て幸せなんだ!」
そして、1週間のホームレスの後に、住み込みで鳶職の世界に転がり込むことになった。
ここから先は、「人生を変える旅路①旅立ち」に書いた通りです。
鳶職、居酒屋でのバイト、ネットワークビジネスを経て、今は天野雅博さんとの出会いを通して、次のステップに進んでいます。
来年は、宣言した50歳。
そして5月には、ヨットで太平洋横断!
本当に命がけのチャレンジです。
さあ、あと5分で、居候が1週間のホームレス体験を終えて帰ってくる予定です。
どんなことをつかんで帰ってくるか楽しみです。