ちょうど1週間ほど前に、カンヌ映画祭で審査員特別賞を受賞した「LIKE FATHER, LIKE SON（邦題：そして父になる」）を観に、アムステルダムの映画館へ行ってきました。

単館系の小さなスクリーンで観客も少なく、それがかえってCOZYな雰囲気でした

着席してから映画館スタッフがチケットを確認しにきて「日本人？邦題のタイトルはどんな意味なの？！」と質問されたのですが、「そして父になる」ってとっさに「・・・And he becomes a father」って直訳。。それで、よかったのかな・・・

この映画、是枝監督は先に英語のタイトルを付けたと雑誌で読んでいたので、そのことも教えてあげたら「オランダ語でも英語と同じ意味なんだ」と言って、何だか満足そうにしていました。

（いかにも映画が好きで映画館で働いている人という感じだったな～）

私としては英語タイトルの方に曖昧さと含みを感じて、こっちの日本語訳を聞かれた方が難しいなぁなんてふと思い、タイトルって改めて面白いと思いました。

他の映画ポスターもインターナショナルな雰囲気。

オランダの記事スクラップも貼られていました。

訳が出来るほどオランダ語が分かりませんが

、「上手く組み立てられたファミリードラマ」みたいなことかしら？！（gedoseerdって、薬を調合するとか投薬するという過去形なんですよね）

映画としては福山さんが主役なんでしょうが、リリー・フランキー演じるお父さんの方がオランダ人には圧倒的に共感されたと思います。

（福山さんは“日本的”お父さんですが、オランダ人は基本、リリーの「仕事＜家族」というお父さん像がマジョリティーだと思います・・・

）

ちょっと話がそれますが、働くことにしても子育てにしても医療にしても、オランダの社会は日本とは全然違うところが多くて、それが社会のシステムで支えられているので、日本も本気でやろうと思ったらできるんじゃないかな、って思うことが多くなりました。

女性の働き方なんて、「日本はまるで30年前のオランダね」って言われている取材記事を読んだことがありますが、人が暮らしやすくなるためには、まずはシステムなんだなぁとつくづく思います。

・・・と、脱線はこの辺で。。

カンヌで賞を取る日本映画って同じようなポイントがある気がしますが、この映画もなるほどねと思える構成になっていて、ところどころでユーモアもありつつ、子供を持つということについて深く考えさせられる内容でした。

まだしばらくやっていそうなので、オランダ在住の方は「日本語音声/オランダ語字幕」でぜひご覧になてみてください

オランダで日本映画を観る時は、オランダ人の反応も楽しめるポイントの一つです（笑）

Ceintuurbaan 338, 1072 GN Amsterdam
+31 20 676 8700

国立美術館や近代美術館、コンサルトヘボウなどがあるミュージアムプレインからもトラム（12番、3番）で3駅ほど、5番で行くとRoelof Hartpleinから徒歩10分ほど。

チケットはネットでも映画館でも購入可能です。

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