ここ数日、

世間を賑わさせている人。

多くの人が思っているであろうが、

彼が無事に帰国できたことは、

本当に良かったと思う。







ただ、彼は何をしにシリアに行ったのか?

シリアの窮状、悲惨な状況を

伝えるためじゃないのか?

そして、伝えることで終わりじゃないだろう。

勿論、伝えることも大事。

だから危険なところにも行く。

でも、それは始まりであって、

終わりでなく、

その後に、何をするかが、

最も大事なのである!






だから、彼が、インタビューで、

政府がどうのこうのといった

発言を聞くと、

君はいったい何をしに、

危険地に行ったのか?

という強い疑念を抱かざるを得ないのだ。

もっと、他に言うことがあるだろうに。





また、彼が拘束されるのは、

これが初めてでなく、

何度も拘束されている。

今回、また拘束されたことで、

彼は、2つの大きな汚点を残した。




1つは、自己責任論が再燃し、

危険地で取材することの

国民的理解や議論の成熟の阻害を

結果的に生み出したこと。



2つ目は、上述によって、

危険地に行く日本人ジャーナリスト

つまり、仲間や同業者たちが

色眼鏡で見られしまい、

今後の活動に支障をきたす

おそれを更に高めてしまったこと。




私には、彼が何がしたいのか

よく分からない。

本意でないにしても、

結果的には、逆効果になっている。

少なくとも、何者かに

何度も拘束された事実は、

致命的であり、

明らかに、

安全対策の準備不足の証左で、

彼がこの道に、

向いていないことは明白である。

もう、危険地へ行くべきでない。





それでも、行きたいのなら、

少なくとも、誘拐保険に入って、

自己完結で解決できるようにするべきだ。

まぁ、何度も拘束されるようでは、

そもそも誘拐保険の掛け金は半端ない額

と聞いているので、

到底、無理のように感じるが。