「僕の君に対する評価は今述べたとおり。特に、君の日本語能力は他の職員よりも劣っている。もっと日本語をブラッシュアップ、努力してもらいたい。」
「信じられません。私は他のVN人職員とは違い、日本に4年間住んでいたし、日本の大学院も出ているし、日本語能力検定試験は1級も持っています。その評価は絶対受け入れられません。」
先週、僕は、ケアレスミスが多く、
顧客との間で、何かとトラブルが多い職員を
自分の執務室に呼びつけた。
彼女は、まだうちに入って3か月を過ぎたところ。
面接時では、日本語能力に問題はないと思っていたのだが、
仕事をやらせてみると、何度も同じミスを繰り返すし、
彼女の日本語での説明は分からないことが多いこともあり、
英語で最終確認するというのが、
常態化しつつあった。
確かに日本語は難しい。
ただ、彼女は日本語がセールスポイントだったにもかかわらず、
この状況は望ましくないとの判断から、
注意喚起と彼女の奮起を促すこととした。
「失礼します」
「こっちの椅子に座ってちょうだい」
「何かご用でしょうか」
「今日呼んだのは、君はいつも同じケアレスミスが多く、注意してもなかなか改善されていないし、いままでになかった顧客とのトラブルがあり、このままでは大きなミスを犯す可能性が高い。もっと、丁寧な仕事が必要だ。また、日本語を理解していないことから派生している問題があり、正直にいうと、君の日本語能力は3級レベルというように感じる。」
続いて、冒頭の会話をし、
「君が受け入れる入れないというのは自由であるが、君の仕事に対する私の現時点の評価であることを理解する必要がある。つまり、私は、君には能力があると思っているから、現状に満足することなく、私は君にはもっと努力してほしいと促しているわけである。」
「私の日本語能力は、他のVN人職員より上で、ここではNo.1だと思っていますし、他のVN人職員と比較しないでください。私は私なのです」
「Did you ever hear what I told you 」
Nightwish 「Bye Bye Beautiful」