マスク生活が始まる前までは、人の目を見たり、口元をじっと見ると、
あっ 意外とこんな人なんだなとか
とても愛想よい人が目の奥では無理しているのがわかったりしたものだ。
別に私、見えないものが見える体質ではないですが(笑)
最近、マスクで表情がつかめないけど、後ろ姿がその人を語っていると感じることがある。
ただの妄想だが、勝手に幸せにならせてもらうことがある。
土曜日の昼間、車に乗って信号で止まっていると、後方から パパと幼稚園に入るか入らないかの女の子が手をつないで歩いているのが見えた。
正面をのぞき込むことも運転席からは出来ず
ずっと視線だけでその親子を追いかけた。
パパの方は当たり前のように女の子が飛び出さないようにしっかり手を握っている。隣の女の子は真っすぐ歩いているのだが、
「もうパパ大好き。一緒に歩いているだけで嬉しい」
が溢れていた。
肩が小さく上に上がったり下がったり・・している。
小さい足が小躍りしてダンスし出すのではないかと思えるような
軽やかなステップ歩き。
その親子から幸せオーラを感じワクワクしながら運転した。
また、ある4月の朝 やはりお父さんと高校生らしき女の子。
入学したてと思えるような シャキンとした制服を身にまとっている。
二人が並んで駅近くの歩道を歩いている。
お父さんは 一緒に通勤できるのが嬉しそう、弾ける喜びだけでなく
ちらちら女の子を見ては、何となく心配げさも。
楽しく高校に行ってくれるといいな と思っているような
柔らかい肩と息遣いを感じた。
女の子もピンと伸びた背中から緊張をかもしだしている。
おしゃべりもせず、お父さんと並んで歩いているだけのようだが、
つかの間の安心感を享受しているように思えた。
マスク生活は、私にはとてもストレスだけど、こんな楽しみもあった。






