「ぼっけえ、きょうてえ」岩井志麻子: 郷愁を誘う怖い話 | lideli-rev

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「ぼっけえ、きょうてえ」は岡山の方言で「とっても、恐い」の意。
本当に怖いんですが、どこかとても懐かしい感じがします。
「普通の生活をしていた人が、ある日突然恐怖の世界に迷い込む」というパターンではなくて、「今まで普通の生活をしていたと思い込んでいたけど、そういえば自分はもともと怖い世界にいるんだったなあ」と思い出すような恐ろしさと懐かしさ。
「青い鳥を求めて世界中を彷徨ったけど、青い鳥は本当はすぐ近くにいたんだ!」と気づかされる構図にも似たホラー小説。

恐怖を求めている人におすすめ。


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