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シュルレアリスムの巨匠、サルバドール・ダリの映画。
ダリといえば悪魔風の細い口ひげをピンと立てた、ユニークかつなかなかにイケメンな紳士。
「記憶の固執(柔らかい時計)」や「聖アントニウスの誘惑」などは美術の教科書にも載っているので、誰でも一度は見た事があるのではないでしょうか。
身近なところではチュッパチャップスのパッケージもダリのデザインです。
「アンダルシアの犬」はダリが作った実験的映画。
冒頭の数分はセンセーショナルというか刺激的というか、少なくとも意識はハッキリしているのですが、山場を超えるとひたすら眠気が襲ってくるという魔術のような作品。
2度ほど観る機会があったのですが、2度とも眠ってしまいました。
で、今調べてみたら上映時間は16分。
信じられません。
わずか16分の間にあれほどの睡魔が襲ってくるものなのでしょうか。
ダリは無意識の夢のイメージを描くため、スプーンを持ってうたた寝したそうです。
手にしたスプーンが床に落ちる音で目覚を覚まし、見た夢をすかさずキャンバスに描いたのだとか。
このエピソードと私を襲った睡魔とは、もしかして何か関係があるのでしょうか。
ないですよね。
天才の考える事は分からないなあとしみじみ感じた作品です。
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