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ヒーロー映画と思ってみると拍子抜け。
理由は、巨大な悪役とかライバルとかがいないこと。クライマックスの悪役はただのちんぴらだし。
そのため、ヒーローもののカタルシスはほとんどない。
特殊な能力をもった男の、自分について納得する過程の話なのに、その力を駆使して立ち向かうのが、最後まで街のチンピラだ。ジオンのないガンダムみたい。
ドラマも薄っぺらで、広告屋のいうことはばかばかしいし、奥さんがそれでも広告屋が好きな理由もよくわからない。ハンコック自身が生まれ変わっていく過程も、丁寧に描かれてはいるものの、それで更生できるのに十分とは感じられない。
巨悪がいないことは、ある意味新鮮といえばいえる。その部分を覚悟してみれば、つまらなくはない。
好意的に言えば、最新CGを駆使した『奥様は魔女』を期待すれば、満足できるかも。