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ぐるりのこと
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id328806/
最近の日本映画のレベルが高くてびっくり。
物語、シナリオ、演出がすごい。非常に精巧に作られてる。
退屈になりそうなシーンにも、楽しめる仕掛けがうまく仕掛けられている。
例えば、みそ汁のシーン。世相の移り変わりの象徴のようなお店の変遷の話。話は、それほど面白くない。しかし、みそ汁を飲みそうで飲まなそうで、最後最悪の方法で飲んで、観客は苦笑する。
これは映像ならではの表現方法だと思う。うまい！
現代を舞台に、時代感をそのまま表現して、ここまで成功してるのもすごい。
「シャル・ウィ・ダンス」の周防さんも非常に周到な作風だけど、彼は取材を通じて他者のドラマを俯瞰で描く。
非常に主観に近いというか。私小説のような、空気感というか、ちょっと湿った感じがある。（うまくいえないけど）
これは、監督と作品の関係の近さによるものではないか。
御作を見て、ああ、これはうちの夫婦だと思う人も多いはず。
非常につらい状況から、最後は救われる。
だから、途中まで傷口をえぐられるような鋭い表現が続くけど、最後、本当に見てよかったと思う。
そんな映画です。
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