USTREAM 坂本龍一事件 | Listening is Believing

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RUGBY Dinner No Side Club店主/リバイアスミュージック代表 竹内方和のプライヴェート日記

もう皆さん、ご存知の方も多いと思うのですが、
「USTREAM 坂本教授事件」って知ってます?

自分は先日参加した
「未来派音楽レーベル実践講座」で
初めて聞いた話だったのですが、
あまりに驚天動地な話だったので、
知らない方には是非、知って頂きたく、
また自分用のアーカイブとしても含め、
ここで紹介させて頂きます。

去る3/14、早朝にUSTREAMでYMOのコピーバンド が、
『坂本龍一についてユルく語ってみよう』という
LIVE放送をやっていて、
話をしたり演奏したりしていたのですけれど、
そこになんと!!N.Y.にいる坂本龍一氏本人が
Twitter経由で突然降臨!!
どの曲でどの楽器を使っていたとか、
その曲のテーマに戻るときの始まりはDじゃなくてC#とか、
Bの9thの音が…など、
演奏に関してどんどん指摘し始めました!

これは、例えばその対象となる相手がどんなに大きな存在でも
いち個人が発信したものを直接的に届けられる時代になったことを
現実に証明したことが何よりも凄いのですが、
個人的にはそれ以上に感銘を受けたのが坂本教授の懐の深さ。
その楽曲を作ったオリジナルアーティストとして
普通は「著作権の侵害なんたら~」と
このような無断でカバーしたものを公の場に流し、
音楽活動としているその違法性を指摘するのが当たり前。
しかし、教授は違法性の指摘などはさておき、
視聴者にもっとうまく聴かせるために
演奏の個人レッスンをリアルタイムで行い、
さらにはTwitter上で
同じYMOの高橋幸宏さんをも起こそうと呼びかけたという
ファンにはたまらな過ぎる
凄まじくイルでドープな行動に出たというのです!

そしてもちろん事前の告知も無ければ、
誰もが寝ているであろう早朝、
しかもネットだけのLIVE放送という状態にもかかわらず、
瞬間ピークの視聴者数が2,500人!!!
延べ人数でいくと、もっともっとたくさんの数の人が
恐らく、目に耳にしたことと思います。


この話を聞いた時、
自分が生きている時代の壮絶さに感動したと同時に
USTREAMの可能性と坂本教授の底知れない懐の深さに、
心から驚愕しました。

音楽って素晴らしい。

人間って素晴らしい。