銀座に行けば、必ずと言っていいほど観光客がいます。

 僕は、道に迷っている観光客を意識的に探して見つけるようにしています。

 なぜなら、外国人に話しかける一番のチャンスだからです。英会話は実践が一番。路上N○VA。おっと伏字になっていない。

 当然リスクもあります。

 観光客でもなんでもなく、日本語ぺらぺらな外国人に、

 "Hi! Can I help you?"

 なんてしたり顔で聞いてみた結果

 「ダイジョブデス」

 なんて返されたりなんかしたら、顔からマグマが出るほど恥ずかしい。

 だから、観光客であるかどうかを見分けるのは、かなり慎重に行かねばなりません。

 少々蓄積されてきた経験を元に、観光客の特徴というものをあげてみたいと思います。

 ① 地図
  これは鉄板。地図を見ながら悩んでいたら即"Hi! Can I help you?"と笑顔で話しかければ、smith(仮)の曇った顔も一瞬にして晴れやかに、そして満面の笑みで"Oh! Thank you!と返してくれるはず。そしたら実践英会話のスタート。

 ② 大きな荷物
  いかにも旅行中な大きな荷物を持っていたらチャンス。日本に来たばっかりで困っている可能性も高い。反面、十分に日本を堪能した結果、日本の地下鉄はばっちり「ダイジョブデス」の可能性があることも否めない。
 逆に、大きな荷物を持っていないからといって観光客ではないとも言い切れない。観光するときはホテルに大きな荷物を置いていくのが普通だから。

 ③ 薄着
  特に、欧米方面の観光客の方々は、かなりの高い確率でおすぎ、もとい薄着です。20度超えたらもう半そでは当たり前。あいつらどんだけ暑がりやっちゅうねん。

 ④ カメラ
  なんでもない日常の風景を撮っていたらもう間違いない。ただ、それがプロカメラマンだったら「ダイジョブデス」の刑になってしまう可能性が高いと言わざるを得ない。

 要するに、自分が外国に観光に行ったときにとる行動をしている外国人を見たら、それは観光客である可能性が高いわけです。そして、異国で困ることの心細さを考えると、僕は話しかけずにはいられません。

 今日も銀座で困っている観光客の方がいたので、新橋までの行き方を教えてあげました。

 "Yellow line! Ginza line! you can find G! One station from here! yes, this line!

 ひどいもんだ。でも、最後に言ってやったんだ。

 "Bon Voyage!!" って。最高の笑顔で返してくれたね。今考えると苦笑いだったかも。



 サッカーの日本代表の試合を待ちわびながら。