10月頃からパソコンの調子が悪く、正月に買ったパソコンを修理に出していたりでブログが全くかけませんでした;;
それだけではない部分もありますが、鈍亀にも程がありますね。
なかなか本を読めていない状況もありますが、久しぶりに本を一冊読み終わったので、感想を…。
■ 幽霊詐欺師ミチヲ / 黒 史郎
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【あらすじ】
勤めていた職場をリストラされ、抱えた借金に苦しめられ、命を絶とうと心霊スポットの廃墟を訪れたミチヲ。
そこで、「カタリ」と名乗る男と「カネコ」という一匹の犬と出会う。
カタリは、自分のいう仕事を引き受ければ借金を肩代わりするという。
その申し出に乗るミチヲだが、その「仕事」というのが、「失恋の果てに自殺をした女の幽霊を口説き財産を手に入れろ」というとんでもないものだった。
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私が何気に好きな角川ホラー文庫さんから出ている小説。
タイトルと表紙で買ってしまったのですが、これが面白い!!
自殺をしようとしていたイケメン・ミチヲと長身痩躯、葬式帰りのような姿のカタリ、わかっているのかどうなのかマイペースな犬のカネコ…この2人と一匹の織りなすストーリーが何とも不思議で面白い。
雇い主である超上から目線なカタリとそれに反発しつつも巻き込まれながらも仕事をこなすミチヲ。
その二人のやりとりがまた面白く、丸め込まれるというかあきらめてしまうというか…なミチヲがまた良い。
ストーリー自体もほろりときたり、クスッと笑ってしまったりで、文体も読みやすく、ホラーや多少のグロ系が平気な方であれば、面白い作品だと思います。
個人的には、カタリがお気に入りです…ものすごく徹底してて好きだw
カタリ、意外と良いやつじゃん…と思わせておいての徹底っぷりが最高です。
また、この本には2つのストーリーがあります。
一つ目があらすじにある女幽霊のお話「赤い逢瀬」。
二つ目は「約束手形」というお話。
どちらも話を読み進めていくと、「あぁ…そういうことか…」と納得のタイトル。
特に二つ目の「約束手形」は、私も似たような思い出があり、ミチヲの仕事対象にちょこっと感情移入…。
2冊も買ってあるので、今それを読み進めております。
確か3冊目まで出てるはずなので…早く買わねば!!
引き込まれるような読みやすい文章なので、早く次を!!という感じになれる作品でした。
表紙とタイトルのインパクトで手にとって、久しぶりに正解だった本でした。
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幽霊詐欺師ミチヲ (角川ホラー文庫)/黒 史郎

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