こんにちは、
 学校司書の そらおです。

 校内読書旬間 1週目。
 本日は「わたしの一行」コンクールの実施日でした。
 「わたしの一行」とは、新潮文庫さんが行っているイベントで、文庫の中から心に響く一行を選んで、その一行に対する想いなども書き出す、というもの。 こちらを参考にさせていただきました。

 前日の放課後、中学二年生のBくんが図書室を訪れました。
 明日の“一行”を書くための本を探しにきたそうです。
 そして、Bくんが選んだのは、普段の彼はおそらく読まないだろう、外国の文学。

「ちょっと待って。Bくん、もし、その本を今から読んで一行を選ぶのは、どうかな…」
「だってオレ、いつもラノベしか読んでないから…」

 ―ラノベというのはライトノベルの略で、おもに10代の人たちが読者の、比較的読みやすいライトな小説のこと。

「じゃあ、君がいつも読んでいるラノベの中から、感動した言葉を書いてくれたら、いいよ」
「感動はしないけど…」
「でも、かっこいいなって感じる言葉はあるでしょう」
「それは、ある」
「いいねー、それを書いたらいいよ!」
「オレ、ラノベなら70冊くらい持ってるよ‼」
「すごいなあ、好きなんだね」

 Bくんは図書室の本は何も借りずに、帰って行きました。
 この子はきっといつか、ラノベ以外の本にも興味が出てくるし、そういう姿がなんとなく想像できました…‼

 読んでいただいて、
 ありがとうございました。
そらお