日曜日午後は、吉祥寺へ。
武蔵野市立吉祥寺美術館にて、
「生誕200周年記念 伊豆の長八」展を見る。
副題に「幕末・明治の空前絶後の鏝絵師」とある。
伊豆松崎出身の左官やさんにして、
江戸で狩野派の絵の技術を学び「鏝(こて)絵」という
ジャンルを編み出した画家。
M氏がつげ義春の漫画の「長八の宿」を読んで以来、
ときどき松崎に行こうかという話題が我が家
では取りざたされるが、松崎に行く前に彼の作品を
目の当たりにして驚いた!
鏝で描かれた絵は、彫刻と絵を合わせたような立体画。
ものや人の形を大胆に表現しているかと思えば、
細部は優美にして繊細。
小さな人物をいとおしむように丁寧に描いている。
絵の構図のバランスの絶妙さ!省略の大胆さ!
色遣いも複雑かと思えば、単純明快な部分も。
長八ブルーは色鮮やかで美しい。
彫刻は顔や衣類のしわまで克明に観察して
人物の個性が鮮やかに描写されている。
壁に描いた掛け軸のだまし絵の発想も見事!
左官やさんでも美術の非凡な才能がある人だから、
普通の絵に打ち込んだらどんなにすごい作品を残したの
だろうと妄想が広がる作品展だった。
夜は吉祥寺の「ICHIYA」という居酒屋さんで、
ぷりぷりのアカえびお刺身、鶏の皮焼き、牛レバー刺し、
シンプルオムレツで熱燗とビール。
