運転代行、賠償トラブル頻発…随伴車の保険なく

実車中によくお客様から
「もし事故が起きたら保険とかどうなるの?」と聞かれる事があります。
運転代行をよく利用される方ならお分かりになると思いますが、
初めて利用されるお客様は結構知らない方が多いようなので
ここで説明させていただきます。

運転代行業者は各都道府県の公安委員会から認定を受けて
正式に運転代行業を許可され営業できます。
この認定を受ける条件に「代行保険」の加入が義務付けされています。
代行保険とは代行運転手が事故をした際に適用される保険で、
条令にも「事故が起きた際は自社の保険で必ず賠償しなければいけない」と
いう決まりがちゃんとあります。
随伴車1台につき1保険をかける事が義務になっています。

年に1度、所轄警察より各事業所に立ち入り検査があるのですが、
その際にちゃんと代行保険に継続して加入しているか
証書の提出も検査項目にあります。
今回の事例に関しては「任意保険」ですが、
任意保険に入っていない業者など、
当然のごとく代行保険なんてかけていないでしょう。
そんな業者、認定を早く取り消すべきです。

しかし、この業界は無認可で営業しているモグリ業者が非常に多い上、
業界内の価格のダンピング競争が問題になっています。
価格の低価=経費の削減で保険をかけないといった
悪循環を生み出しているのです。
うちのような小規模の業者は大して差支えないのですが、
大手になれば所有している随伴車の台数の数だけ
代行保険をかけなければいけないので、
経費にすれば結構な支出になっていると思います。

料金が安いに越した事はありませんが、安すぎるのは問題です。
よく依頼の際に「まけてくれ」と言われる事がありますが、
常識の範囲外の料金を言ってくる人が多いです。
そういう依頼はうちではお断りさせていただいています。

低料金の代行業者も問題で、
安くしないと集客ができないという事は
ドライバーの質がそれだけ悪いという事の表れです。

こういう状況が改善されない限りは
今回のような問題はなくなる事はきっとないでしょうね。
ただ、一生懸命頑張っている業者さんも沢山います。
こういった事例で業界全体に悪評が立つのは本当に腹ただしいです。
決まりをちゃんと守れない業者は一日も早く
認定を返上してもらいたいもんです。
あとは無認可業者の摘発など警察にも徹底してもらいたい。


あまりに腹がたったので熱く語ってしまいました・・・
次回は明るい話題が話せるように日々頑張ります!