人は皆人間不信や人間嫌いになってしまうことがある。

成人し、人間関係に苦しむ大本には、幼少時の周囲の人たち(養育者)の影響が大きく働いているケースがほとんど。

人間不信に苦しみ、時には引きこもり、うつ症状になっている人たちと接していて思うことは、

やはり、幼少期の養育者たちとの関わりにおいて、

その原因が醸成されてしまっていると感じることがある。

TA(交流分析)における人の三つの自我状態で、人は、

子供の自我状態は0歳から3歳まで形成のピークを迎え、

親の自我状態の形成は、3歳から6歳くらいまでと考えられる。

6歳から9歳までの時期には、もう一つの人柄成人の自我状態が形成されると考えられている。

 

 つまり、

ひとは0歳から9歳までの間に一通りの人間形成がなされていると考えても可笑しくないという事。

 

だから、

その年ごろの子供に、「大きくなったら何になるの」と聞くと、お花屋さんになりたい。野球選手になりたい。等の答えが返ってくる。

人生最初の「人生設計」がなされていると言えなくもない。

 

このころはまだ、人によってもたらされた情報条件により受動的に判断した回答が多い。

その後思春期と言われる時期になると「自我」「自己概念」という自分の意志で情報判断判、状況判断をする時期に入ってくる。受動から能動に移る時期となり、混乱が生じているころとなっている。

 

だが、

0歳児というよりその前。胎内にいる時期(胎児)のころに、既に退教と呼ばれる時期に養育者の影響を受けているという事。 

このころからすでに周囲の言葉や、感情、雰囲気などを過敏に受けて育っていることにより、

それがマイナス要因が多くあったかプラス要因が多くあったかで、

人に対する気持ちが無意識世界に蓄えられていると考えられるかもしれない。                                                                                            

だからこそ、幼少期にどの様な養育者の影響を受けて来たかは、

成人したのちも高齢になっていても大きく影響していることが多い。                                                                         

 

だからこそ、その年齢にまでさかのぼって自分を見直すことが、時に必要となることもある。

心のケアとは、時に自分の過去へのタイムスリップという事も出来る。

 

未来を明るいものとするためにも、自己イメージを書き換えるためにも、タイムスリップしてみては如何か。

 

一般社団法人LibertaCuore(リベルタクオーレ)