まず、門から20段ほどの階段を降りると広い園庭があり、プールを活用したサッカー場、子ども達が登れる崖や築山などもあり、外遊びがかなり充実していることに驚かされました。この日は若手の先生の保育を見学させて頂けるということで、4歳児クラスの保育室にお邪魔させて頂きました。まず、自由活動の時間に、園児達は、たくさん集められている牛乳パックや空き箱を自由に使って、ものを自分なりに作っている光景が目につきました。さらに驚かされたのが、園児達はおやつを食べる時、机を使うことなく椅子に座り、器用に膝の上にお皿を置いていただきますの挨拶をして、食べていたのです。これらの取り組みは、園児達が、活動的にのびのびと成長できるようにという意味合いが込められているそうです。
   園児達のなかには、やらなければいけない当番のしごとをやらない子も当然います。しかし、それに対して先生の園児への働きかけは、叱ってやらせるのではなく、園児を褒めたりして集団の中で自分から行動させるように心掛けられておられました。その手腕は見事なものでした。例えば、帰りの会の時のクイズですが、その出題内容が、「今日、おやつの時間の片付けを最後まで残って頑張っている子がいましたが、その子は誰でしょう?」というものなのです。園児達はクイズで正解できるように、周囲の子達をよく見るようになり、さらに、自分がクイズの問題になりたいと考えて、良いことをしようとするわけです。このクイズのなかには、子供達の成長につながる様々な意図が込められていて、大変感心させられました。
  そして、子ども達の降園後に、見学させていただいた先生は、少し話を伺う時間をとってくださいました。お話の中で「日誌」を見せて頂いたのですが、ほんとうに園児達一人一人について、毎日細かく書かれていたことに驚かされました。日誌をしっかり書くことは、園児達を理解することにつながるので、とても必要な活動だとおっしゃっていました。私達もこの話を聞いて、本当に園児達のことを思っているからこそ、日誌、週案、月ごとのまとめ、学期ごとのまとめなどの記録が必要なのだと思いました。お話を聞けば聞くほど、園児達のことをしっかり考えて努力されており、あの素晴らしい保育の指導がどうしてできるか納得がいきました。
  この園の、子どもが自ら考えて行動する探究心や好奇心を育ませようとする方針、そして、しっかりとした教育観をお持ちの先生から、私達は今回訪問して話を聞かせていただき、日本の幼児教育の素晴らしさを感じさせられました。