アルフレッド・コルトー
Alfred Denis Cortot(187-1962)
フランス系ピアニズムの始祖
フランスの歴史上の大ピアニストというと、やはりコルトーが最初に思い浮かびます。他にはロベール・カサドシュ、次の世代はペルルミュテール、そしてフランソワと続くけれど、知名度という意味ではパッと思い浮かぶ名前は実はそこまで多くない。ただこれは実力が反映されているわけではないため、フランスのピアニストが劣っているということは決してない(むしろ素晴らしいピアニストが多い)ということは付け加えておきたい。
録音は1920年代や1930年代が中心となるため録音状態がかなり悪く、今となってはコルトーを聴くのはおすすめできるかは正直微妙なところ。ある程度聴きつくした人の領域になるでしょう。
中心となるのはショパン,シューマン,ドビュッシー、その他にもリスト,ラヴェル、さらには室内楽作品も多く、現代にも続くピアニズムやフランス流の元になっているといっても過言ではなく、コルトーの音楽にはそれらの源が詰まっているといっても過言ではありません。ただし、時代の違いもあり、表現がかなり個性的であったり、録音によってはミスタッチも多く、このあたりはかなり玄人な聴き方をしなければなりません。
では一応、ランキング
★★★★★(5/5)
リズム・ビート・グルーブ感 ★★★★
構成・展開力 ★★★★
ダイナミクス・インパクト ★★★
美しさ・歌・センス ★★★★★
緻密・繊細さ ★★★★
ヴィルトゥオーゾ的要素・技巧 ★★
魔力・音色 ★★★★
カリスマ性 ★★★★
万能さ ★★★★★
人気・ユーモア ★★★★+
ドビュッシー「子供の領分」
(映像は気にしないで下さい笑)
ショパン。ひとまずこれ聴いておけば