ふと目にしたテレビ番組で、孤立する高齢者の特集。
訪問医師の言葉によると‘人は亡くなる前には饒舌になる’らしい。
死ぬ間際に‘こういう人生だった’というのを人に話したくなるという。
しかし実際は、救急車での移動やら病院では看護師や医者への気遣いやらでそのエネルギーも消耗しがちになるというのだ。
確かに、入院すると‘患者’になってしまうよなぁ。
私には94歳になる祖母がいるが、先日検査で1週間入院しただけで急に元気がなくなり、退院したとたん驚くほど元気を取り戻していた。私は病気のせいだけではない精神面での影響をとても感じた。
誰しも必ず迎える老後、‘看取る’人間が居て安心して死を迎えられることはとても贅沢な事のような気がしてきた。