誰しもが自分の出発点と終点がある。夢だったり、人生だったり…

みんな結構終点を意識はするんだけど、出発点はあまり気にとめないことが多い気がする。

俺はさ、出発点って大事だと思うんだよね。
だって、今の自分を形作ってるものだと思うんだ。終点を目指す自分を。衝動っていうかさ。

そこがしっかりしてなきゃ、迷うことが多い気がする。「何で自分は今ココにいて何をしてるんだろう?」って。

自分が歩んできた道。また、この先の道。
それは一本に繋がってて、その上を歩いてるんじゃないかな?

俺はそう思うんだ。
風は何処から来て、何処へ行くんだろう?
僕の身体を吹き抜けた風は何処へ行くんだろう?
僕は手を拡げ、風を必死に掴もうとした。留めようとした。
だけど、風は留まりはしない。僕を吹き抜ける。
風が無くなれば、世界はどうなるだろう?
きっと…雲は流れることをやめ、海は波立つことをやめるだろう。そして季節は移り変わることをやめるだろう。
その時、人は…動物は…植物は…生きとし生けるもの全ては…きっと生きてはいけないと思う。

じゃあ逆に、その生きとし生けるもの全てが止まったら?風は吹き続けるのか?……
いや、きっとその時は風もまたやむだろう。

僕が一歩踏み出すことで大気を裂き、風を生み出すと同じく、君が一歩踏み出すことで、また風が生まれる。

僕は、これからはもう風を留めることはやめにしよう。

この風を感じることで、僕が、君が「生きてる」ことを感じることにする。

元気で。
伝える事って結構難しい。
伝えるって事と伝わるって事はイマイチ違ったりもする。

俺は今音楽をやってるわけで、これも伝えるための手段だったりするわけだ。
だけど、伝わるかどうかってのはまた別なわけで。

俺は「歌」うたいをやってるが、昔とは「歌」に対しての姿勢が変わった。
昔は歌は「上手い」ことが良いと思ってたんだよね。でもさ、今は「上手い」よりも「巧い」だと思う。色んな意味で。
「歌」は伝達手段として突き詰めて行くと、「歌」じゃなくなると思う。
「言葉」と「感情」に最終的には、なるんじゃないかな。
「歌」は「言葉」と「感情」から始まって、また「言葉」と「感情」で終わる。 原点回帰だったりするんだけど、そこでは「詩」から「歌」になり、また「詩」になる。
それは変化だったり、究極の進化だったりするわけ。