気がつけば今年ももうすぐ終わろうとしている

ということで、久しぶりに今年最後の投稿をします。

12月はイタリアに行ったり、クリスマスはパリで過ごしたりと

贅沢な月であった。トリオの録音を終え、

イタリアへは、お世話になっている先輩がチェンバロを

買われるということで、まだ作り途中のチェンバロの経過を一緒に見に行く。。

という目的で(笑)ミラノに行ってきた。

そこのシェフには何から何までお世話になり、音色の好みを聞き

調整してくれるのであった。そこのお屋敷には沢山の楽器があり

弾き比べていくうちに自分の好みの音色が知ることができ、とても面白い

経験であった。

パリには完全なる休暇である 道中入れて4日滞在であったが、

まだまだ時間が必要であった なによりびっくりしたのは日本人の多さと

日本料理店の多さ、そして挙句の果てに、電車のホームアナウンスで日本語が

流れるという驚き。。。

パリに来たのに、一日目から知り合いが働いている焼肉屋さんへ行き

二日目はウインドウに並べられた見本のラーメン&チャーハンがやはり足を止め。。。

リンツも日本食できないかなーと願いつつ。。

帰ってまた新しいトリオのレパートリーの合わせと、年末も音楽家は休みません

明日は少し?!部屋の掃除をして、また心新に新年が迎えられるよう願います。

来年もよろしくお願いします












最近日本美学というものに興味がある。

以前、日本で武満の曲を弾いたとき、私の教授は「音を眺める」という

表現をした。その言葉は日本の作品を語る上で日本の美学を上手く表していると思う。

イコール「抑揚豊かすぎない」ということ。

ここが西洋音楽と違うところであり日本独特のものである。

「言わぬが華」「沈黙は金」などという言葉があるように。

日本人は「静止」または「沈黙」の中に美を見出す。

日本文化とは飾らないその素材自体に価値を生み出し美を見つめる

といったようなイメージであろうか。これから深く知って行きたいと思う。

日本美学というものが、どれほど私たちに根付いているのか改めて再確認するのであった。









日本ではありえないな~なんて思うことがここでは色々耳にしたり目にしたりするのである
 
試験が終わってからというもの、ピアノで一日の体力を失われることが無くなった今

逆に体力が有り余っているのか、学校の行き来を路面電車に乗らずお気に入りの

通りを歩く日がある そこで耳にしたのは自転車に乗った中年のおっちゃんの口笛であるが、

それがなんと魔笛の夜の女王のアリアであった しかも建物にいい具合に響いている。

そして音程も気にしてる感じ(笑)で、大したものであった

中年のおじちゃんですら、なぜか高級感のある口笛であり、

せや、うん、ここオーストリア と再確認をした一日であった。

もしやTheaterの人やったのかもしれない。