吾輩は猫である





名前の無い猫

《吾輩は猫である。名前はまだ無い。》



少年「おいお前どうした?捨てられたのか?」



少女「この子お髭が長くて可愛い!連れて帰ろうよ!!」



少年「そうだな!おいお前家来るか?」



名前の無い猫「にゃーん♥️」



少年・少女「か...可愛い...」



名前の無い猫

《吾輩は猫である。媚びるのは得意なのである。》



少年・少女「ただいまー!」



女性「おかえりなさい!あらっ?その子どうしたの?」



少女「帰り道に段ボールに入ってたの...。ねぇお母さん。家で飼っても良い?」



女性「まぁ可哀想に。とりあえずその子暖めてキレイにしてあげましょ!猫ちゃんはお風呂嫌がるかもしれないけどちゃんと出来る?」



少年・少女「はい!」



名前の無い猫

《吾輩は猫である。無事生活拠点を手に入れられそうなのである。》



少年「良い子だから大人しくしているんだぞ」



名前の無い猫「...」



少女「お利口さんだねぇ!」



名前の無い猫

《吾輩は猫である。時には苦難に耐える事も必要な事は理解しているのである。》



男性「ただいまー!頼まれてた物買ってきたぞ!」



女性「おかえりなさい。ありがとう!助かったわ!」



少女「お父さんおかえりなさい!ねぇねぇ今日猫ちゃん連れて来ちゃったんだけど、家で飼っても良い?」



男性「ちゃんとお世話するんだぞ!お母さんに頼まれてその子のご飯買ってきたから、食べさせてあげなさい!」



少女「わぁーいありがとう!」



少年「お父さんおかえり!見てみてこの子お風呂も大人しくしてて賢いんだよ!」



名前の無い猫「にゃーん♥️」



男性「可愛い...」



名前の無い猫

《吾輩は猫である。この家の主さえ落とせばこちらのものなのである。》



少年「ほらお食べ。」



名前の無い猫「にぁーん♥️」



男性・女性・少年・少女「か...可愛い」


名前の無い猫

《吾輩は猫である。これで当分生活には困らないのである。》



男性「この猫名前は何て言うんだ?」



少年「えっ?名前?...考えてなかった!」



少女「えぇどうしよう!」



女性「お髭が長いからヒゲマルなんてどう?」



男性「うーん。賢そうだからダ・ヴィンチとかは?」



少女「えぇー可愛くない!やっぱりなんと言っても可愛いからプリンセスが良い!」



少年「いやいやこの猫オスじゃないの?プリンセスというより王子様でしょ!」



女性「えぇヒゲマル可愛いのに...」



男性「見た目も良いけど、この知性を感じるイメージに合う名前が良いと思うんだけどなぁ...」



少女「えー!プリンセスは絶対入れたい!!」



少年「いやオスだから王子様だって!」



名前の無い猫「にゃーん♥️」



男性・女性・少年・少女「可愛い...」



名前の無い猫

《吾輩は猫である。名前はまだ無い。》



~翌日~



少年・少女「おはようー!」



男性・女性「おはよう!」



少女「あっ!ヒゲマル王子様プリンセスダ・ヴィンチ!おはようー!」



ヒゲマル王子様プリンセスダ・ヴィンチ「にゃーん♥️」



男性・女性・少年・少女「可愛い...」



ヒゲマル王子様プリンセスダ・ヴィンチ

《吾輩は猫である。名前は ヒゲマル王子様プリンセスダ・ヴィンチ である。》