2023年8月15日に、愛する柚香光さん(れいちゃん)の退団が劇団により発表されました。

その日から本日まで、全国のれいちゃんファン(我が同志)の皆さまの、悲しみに揺れるお気持ちが、SNSを通じて伝わってきています。

私自身は、発表から1週間経ち感情が少しだけ穏やかになってきましたので、今の自分の気持ちを書き残しておくことにしました。

 

私は宝塚歌劇を観るようになってから約10年、ずっとれいちゃんを応援し続けてきました。

ですので「ご贔屓の退団発表」は初めての経験です。

友人やSNSを通じて話には聞いていましたが、自分ごとになるとこんなに辛いものだったとは・・・。

感覚的には、愛するペットを失くした時以来の(不謹慎でしたら申し訳ありません)、仕方ないとわかっていても思い出しては涙が出てくる・・・という何とも表現しがたい、心をコントロールできない状態でした。

 

8月15日を振り返りますと、劇団HPの発表を見たその時は「ああ、やっぱり来たな」という、何か無機的な、感情を失ったような感覚でした。

 

私は以前より、多くの皆さまと同様に、れいちゃんが次の大劇場公演「アルカンシェル」で退団されるであろうことは予想していました。

これまでのれいちゃんのご発言や、上級生・下級生のれいちゃんに対するコメント、漏れ聞いた素直で誠実なお人柄などを総合して、トップとしての務めを果たしたら早期に退団されるだろうなと感じていました。

(長くいらっしゃる方がどうだ、という意味では決してありません。)

 

きっとれいちゃんは、自分の将来のことと同様に、宝塚歌劇団および花組、下級生の将来のことを考えてご自身の行動を決められるであろうこと。

来年実施される110周年運動会で、れいちゃんが組のトップとして他組と点数を競い合うイメージがわかないこと。

二番手のひとこちゃんが既に実力者として育っていること。

 

これらのことから、次の大劇場公演で退団だろうな、覚悟を決めねば、と思っていました。

そして、「鴛鴦歌合戦」大劇場千秋楽の終了後、複数のれいちゃんファンがSNSに「宝塚の空に虹が出た」と美しい写真をアップしておられました。

これを見て「ああ、もう確定だな」と自分の中で感じるところがありました。

 

そして退団発表日。

無機的な「ああやっぱり来たな」。

その後は、感情レス。

空虚感。

 

翌朝。

1日経ったのに、悲しみと辛さが心の中からどんどん沸いてきて、通勤電車の中で涙。

マスクしていてよかった。

どうしよう、感情がコントロールできない・・・と半泣きで会社のエレベーターに乗り込んだところ、スカーレット・ピンパーネルの「炎の中へ」がBGMとしてかかっていました。

「なんでこの曲が?謎…」と思いつつ、少しだけ元気になりました。

 

その翌日以降、たまに沸き起こる悲しみをこらえながら今まで過ごしていますが、日が経つにつれ、悲しみが沸き起こる回数は減ってきているように思います。

昨日は、れいちゃん退団の話題を家族と話すことが出来ました。

それまでは、その話題を口に出すと泣いてしまうので、敢えて黙っていましたし、家族も多分察していて、れいちゃんの話はしませんでした。

今後チャンスがあれば可能な限りれいちゃんを観に行きたい、そう思いながら、あまり退団の日のことは考えず、出来るだけ心穏やかに過ごしたいと思っています。

 

れいちゃんの退団後は、もう色々と決まっているのかもしれませんが、私個人の希望としては、何か専門分野のお勉強をされたらよいなと思っています。

聡明なれいちゃんですし、特に、れいちゃんが紡ぐ言葉の美しさは純文学並み。

更に勉強されて、文章を作ることをお仕事にされるのが良いのでは、とか、脚本家もよいなあ、など妄想が広がります。

もちろん、あの美貌と芝居心と卓越したダンスを舞台で見せて下さるのも、素晴らしいことだと思います。

 

少しずつ穏やかな気持ちになってきたとは言え、鴛鴦歌合戦の東京公演を観た時、更に次の公演が始まった時、更には退団の日が来てしまった時に、自分がどのような精神状態になるのかは全く想像がつきません。

多分、また激しく泣いてしまうのでしょう。

でも、その時もきっと、思いがけず励ましてくれる出来事(エレベーターでの「炎の中へ」BGMとの出会いのような)が起こるような予感があります。

れいちゃんは良いことを引き寄せてくれる、私にとって最高のラッキーアイテムですから。

あ、アイテムは失礼かな、ラッキースター?

 

今はただ、愛するれいちゃんが退団の日まで心ゆくまで花組トップスターとして輝き続けること、そして、今も辛い思いをされている同志のれいちゃんファンの皆さまのお心が、少しでも穏やかになりますよう、心から願っています。