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development.3

逆立ちをして、オシッコをしたら、日本の裏側の個人技が卓越した人々と同じ雰囲気で用を足してるような気持ちに。

いや、雰囲気の問題。

そんな、ふわっとした程度のもんです。


例えばそれが、恋ならばきっと、おれは君に包まれたいと願ったんだ。

君の色で、全ての思い出を塗り替えたい。その上に、バツ印を書き続けて、これだけ歩いて来たんだと云う二人だけの『しるし』を、ずらずらとみせびらかすように、並べたい。


きっとそれは、今までに見たことのない模様であり、
きっとそれは、二人だけに与える感動的な絵にもなる事だろう。


その一枚、一枚を壁に並べて、その一枚、一枚の思い出を語らう明日を、きっと君と、迎えたい。


例えば、最後の一枚を語る時、おれの白髪が驚きを重ねて圧倒的に増えていたとしても、きっと君は気にせずにおれの名前を呼び、微笑みかけてくれるのだろう。


おれは、それを生き甲斐なんだと感じている。



しあわせは時々かたちを変えることもあるだろう。

それでも、おれの白髪は増えてゆき、君の笑い皺に、癒される夜は変わらない。


今夜は月が、美しく輝いている。

そう見えるのは、おれの心が澄み切っているからだ。


また一つ、気づかないうちに、ありがとうが増えている。

こんなにも、色とりどりに感情を感じられるのは、君の色のおかげです。


こんなに素敵な事は、他にはない。