スープラは,セリカの派生車でした。そこで,初代からのセリカの歴史を振り返ってみたいと思います。


 初代セリカは,1970年12月に登場しました。登場時のボディタイプは独立したトランクルームを持つ2ドアハードトップクーペのみでした。

 キャッチフレーズは「未来の国からやってきたセリカ」です。


 最上級モデルの1600GTはヤマハ製の2T-G型DOHCエンジンを積んでいました。


 1973年4月には,前年のモーターショーに出品されたコンセプトカー「SV-1」をベースに、テールゲートを備えたドアリフトバック ( LB ) が登場しています。


 従来からのクーペには2,000cc (18R型) エンジン搭載車を追加しました。LBで1,600ccOHV /1,600ccDOHC / 2,000ccSOHC / 2,000ccDOHC の計4機種のエンジンが設定されました。


 1974年1月のクーペマイナーチェンジでノーズのデザインがフードの長いそれまでのLBの物に統一されます。クーペに2000GTが追加されます。

 

 1975年には昭和50年排出ガス規制への対策に伴い,シリーズ全体のマイナーチェンジを実施します。この時,主として排ガス対策機器を納めるため,ボディサイズは全長 25mm,全幅 10mm,ホイールベースを70mm,フロントトレッド 50mm と,それぞれ拡大され,室内でも従来のイメージをを残しつつ,ダッシュボードが大きく変更されました。


 1976年には2,000ccDOHC搭載モデルが昭和51年度排出ガス規制適合車となりました。


 モデル末期の1977年には特別仕様車として,「ブラックセリカ」が登場しました。なお,最終型の時点で型式が A30 型に統一されています。


 

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