食事のフィナーレを華やかに演出する数々のデザート。ケーキ類や
アイスクリーム、チョコレートなど様々な形で私達を楽しませてくれます。
今日は、そんなデザートの歴史をご紹介しましょう。
デザートという言葉が使われるようになったのは、16世紀にはいって
からのことです。全ての料理が終わり、チーズやフルーツが出される
頃になるとそれまでの皿やテーブルクロスを取り換える習慣が
ありました。こうした、「後片付けをする」という意味のフランス語、
デセルヴィール(desservire)からデセール(dessert)という言葉が
生まれました。デセールが英語圏へと伝わり、わが国には英語読みの
デザートとして伝わってきたわけです。
古代ギリシャの時代から食後に水割りのワインとともに、乾燥無花果、
杏などの甘みのある果実やナッツ、蜂蜜、乳製品などを食べる習慣が
ありました。
中世のフランスでは、甘いものを肉料理と肉料理の間に出すことが
多く、ゼリーやコンポート、フランやブラン・マンジェ、ゴーフルなどが
その代表でした。現在のように食事の最後に出されるデザートに
あたるものは香料入りの甘いワインと果実の砂糖漬けでした。
消化を助けると考えられていた生姜やアニス、コリアンダーなどが
特に好まれていたようです。
その後、ルネッサンスの時代には、マカロン、アイスクリームなどを
始めとする当時の最高の技術が後のアンリ2世に嫁いだカトリーヌ・
メディチによってもたらされます。そして、それ以降のフランス料理の
デザートは、急速に驚くほどバリエーションに富んだ洗練されたものに
なっていきます。こうしたデザートの進歩に伴い、それまでの食事の
途中に甘いものを食べるといった奇妙な習慣も薄れ、現在のように
食事の最後にデザートを楽しむといった習慣が確立されていった
のです。





