こんばんは、Fです。
最終日!小野絢子さん!登場!
今日もチケット取っていました。
本日の配役は、
スワニルダ:小野絢子さん
フランツ:渡邊峻郁さん
コッペリウス:山本隆之さん
でした。
(コッペリウスって急いで打つと、コッペ居留守になる…)
私の中で、小野絢子さんにはこの役!っていうイメージが実は今までなかったのです。
ジュリエットを踊ればジュリエットになり、クララを踊ればクララになり、スワニルダを踊ればスワニルダになれる、
憑依されるというか、本当になりきってしまう人なのだなということが今日分かった。
すごい人過ぎて、今まで凄さがわからなかった。上手な人だなー。くらいにしか思っていなかったよ…。残念だ、人生損していた。
一つのステップごとに表情とか顔の向きとかが適切に変わって、肩の向き体の方向もきっちり正確に切り替えて、でもそれがわざとらしくなくて。
草刈民代さんが以前にインタビューで高校生からの「役を演じるにはどうしたらいいですか?」と言った内容の質問に
「役を演じる、ということよりも、その前にやるべきことがたくさんある」
とおっしゃっていて、まさに、それが、この振り付け通りに踊るということなんだろうなと納得しました。
顔の向き表情、体の向き手の高さ脚の高さ…当然、アンディオールとか引き揚げとか基礎的なことから、振り付け通りに踊る正確さ。これが全て揃った上での表現とか役を演じるという段階に行けるのだな、と。小野さんの踊りを見て、その段階に行った方にしか表現するとか言ってはいけないんだな。ということを納得した。そして、その段階にいる小野さんは、スワニルダという人を表現しているのだな、ということです。
独特の振り付けの6番ポジションの脚の間が開くのが気になっていたのだけど、今回は気にならなかったです。
そこも、さすが小野さんです。
ところで、「ちあこちゃんねる」のちあこさんがコッペリアを一緒に観ようという企画の配信をしていらして、解説を聞きながら観ようかとも思ったのだけど、やはり集中して観たいので、始まる前と休憩中、終わった後にちあこちゃんねるチェックしつつ、上演中はコッペリアに集中しました。
プロのバレエダンサーの解説聞きながら、他の人と感想を共有しながら、観れるというのもいい機会ですよね。
劇場に観に行くとお喋りしながらは観れないし、休憩はトイレに行ってると終わっちゃうし、こういう機会もいいですね。
バレエやっている人あるあるだと思うのだけど、バレエの公演て観ていると自分も踊っているつもりになったりして疲れません?
私は疲れます!
で、今回の疲れポイントは、1幕のスワニルダのお友達が横に並んで、2番→シュッス→カトル→パドゥシャのところが一番疲れました。(振り合ってるかな?)
しかも、パドゥシャはフレックスのパドゥシャよ。小学生の頃に、レッスンで先生に「ミッキーマウス!」と怒られたやつ…。
絶対できないんだけど、やってるつもりになって、歯を食いしばっていた…。4公演とも…。
しかも女性の振り付けにカトル多過ぎだろう…。幽霊じゃないんだからさ…。(ジゼルの連続カトルは幽霊だからOK)
そして、フランツは一番思い描いたフランツに近かったです。渡邊フランツ。
20歳くらいの幼さ残る男性というイメージが。
女性に囲まれていい気になっているところとか、コッペリウスの家に忍び込んでコッペリウスに見つかって「いやいやいやいや」って手を振って逃れようとしているところのおどおどした感じとか。
シャンパン一口目と二口目、口に貯めてましたね。吹き出し用かな?吹き出しは、4人のフランツの中では一番うまく行かなかったような…。それもリアルタイムの良さよね!
コッペリウスは、今日もさすがのベテランで、もう、この人がコッペリウス本人よね?って錯覚するくらいのナチュラルさだったのだけど、ろうそく付けるとこ忘れてた?なんか、焦ってマッチすってた印象。
そして、スワニルダとお友達集団に空き巣に入られ、フランツにも二階の窓から侵入され…コッペリウスの家、セキュリティ甘過ぎじゃないですかね?
まあ、鍵を落とすという不注意がまずいけないですね。ハンカチに包んではいけない。
最後のコッペリア人形が壊れて行くときのコッペリウスの表情とそれとは全く無関係のフランツの笑顔の対比が残酷で、
今日の最後のコッペリウスの絶望的な表情には磨きが掛かっていましたね!
他人の不幸と自分の幸福は、無関係だよね!
来月のスタダンのコッペリアもチケット取っているので、楽しみです!
ピーターライト版は、もうちょっと初版に近いコッペリアですよね?確か。
では。