こんばんは、Fです。
東京バレエ団の「ジゼル」観てきました。
初日のジゼルは沖香菜子さん、アルブレヒトは柄本弾さんでした。
実は、今回もチケット出遅れました。
コロナ対策で座席の50%の販売というのは知っていたのですが、緊急事態宣言中だし、どうしようか…と迷ってたら土日のチケットは既になかったよね。
本当は、秋山さんのジゼルが観たかった。あの、めっちゃ軽い秋山さんがジゼルになったらどうなるのか観たかった。
でも、そんな、本当は…とか言った私がバカだった…ぐらい、沖さんのジゼルよかったです!
コロナ対策なのか?東京バレエ団の公演は以前からそうだったのか?
撮影ポイントがなくて、写真がないので、今回は文字だけになります。
まあ、自分用の議事録ぐらいな感じで書いてますので。
まずですね、観劇前の想いとしまして、柄本さんのアルブレヒト…。
プリンシパルですし、もう、長いことプリンシパルとしてキャリアを積まれてますし、大ベテラン日本を代表するダンサー水香さんのパートナーも長年努めてらして、なんの心配もないと思うんですけど!敢えて、ただのバレエファンの私が心配していことは…私の中での柄本さんは「ザ・カブキ」の由良之助の印象が強すぎて、貴族のアルブレヒトだとしても大和魂出てきちゃうんじゃないかしら?大丈夫かしら?と近所のおばちゃん並の大きなお世話で心配していました。
でも!そんな心配は不要なくらい、貴族でしたよ。当たり前ですけど。
登場の輝く恋する男子!的な笑顔が、もう、ね、結末を知る身としては悲しくもありました。
が、見るからに貴族でしたよ、高貴なアルブレヒト。
そして、タイトロールのジゼル、沖さんですが、まあ、私が説明するまでもなく、可憐で儚くて疑いようもなくジゼルでした。
もう、可愛くて可愛くて、マスクの中で「かわいい…」と何度つぶやいたことか!こんなときは、マスク、便利ね。
1幕の感想は、いや、もう、日本のバレエのレベル上がったよね!
ジゼルとか、バレエブランと言われる白い衣装のコールドバレエは、昔から日本のバレエ団が得意とするところだったと思うけど、演技の多い1幕、白鳥でもジゼルでもくるみでも眠りでも、なんか野暮ったい感じはあったけど、そういうの無くなった気がします。
演技も自然だし、本当に19世紀の農村にタイムスリップしたみたいな感じがしました。
体型もね…やっぱり10年前とは違うよね…みんなスタイルいい…。
ペザントは、超豪華で!みんな、バレエ上手いね!
もう、ボキャブラリーの無さを嘆くしかない…けど、みんな本当にバレエ上手いね!
でも、まあ、ジゼルと言えば2幕ですよね。
何度か書いてますけど、私が全てのバレエの役の中で一番好きなのが、ミルタでして、今回のミルタは伝田さんでしたが、ちょっと控えめかな?と思うところはありましたけど、静かな怒りというか、静かな怖さがありました。
怒ると黙る人っていますよね?そんな感じ。
最初のミルタのソロは、本当に素晴らしくて。静かな怒りに燃えるミルタという感じで。
コールドで拍手が出るのもジゼルならではと思うのですが、東京バレエ団のコールドは本当に素晴らしくて、拍手に値する美しさでした。
ヒラリオンは実は途中まで、どなたが踊っているのか分からなかったのですが、2幕の美しいジャンプを見て宮川さんだったのね…と気付きました。
ヘロヘロになって死んでいく役にしては、最期が美し過ぎたかなーという印象でした。もっとデロデロな感じでも良かったと思います。
クラシックバレエだし、非日常的な感じで美しくあるのは、その通りだと思うのだけど、1幕最後のマッドシーンもジゼルがちゃんとし過ぎていたというか、足取りがしっかりしていて、もうちょっとなんというかフラフラな感じがあっても良かったかな?と思いました。
途中、多分、アクシデントだと思うんだけど、バチルドからもらったネックレスを外してジゼルが狂乱していく場面で、ネックレスを踏んでしまったのだけど、よろけることなく避けていて、そこはもう転んでしまっても良かったんじゃないかな?とか。
全体的に美し過ぎたというのが印象でした。
2幕のウィリー以外は人間だから、もう少し人間臭さみたいのがあっても良かったかなーと感じました。
踊りは、素晴らしかったです!
では。